石田歯科
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★ 歯磨きについての説明

2023年10月10日

歯の表面につく、最近の塊、バイオフィルムの中には、1㎎に2億~3億もの細菌がいると言われています。細菌の種類は様々で、糖を栄養にして酸を出し、むし歯を起こす細菌と、アミノ酸などを栄養にして案もリアなどを出し、歯周病を起こす細菌がいます。

 

むし歯で歯が溶けるのは、バイオフィルム中の細菌が、口の中に入ってきた糖を栄養にしてエネルギーを得る際に酸を出すためです。図のようにバイオフィルムと接している歯の表面から虫歯は発生します。図のように、バイオフィルムと接している歯の表面から虫歯は発生します。バイオフィルムが厚くたまりやすい歯と歯の間は、特に注意が必要です。

 

むし歯を防ぐ第一歩は、このバイオフィルムを歯磨きで取り除くことです。歯磨きは、1日に2回以上行うとむし歯予防に効果的です。さらに重要なのは、一日に1階は時間をかけて丁寧に磨くこと。バイオフィルムが歯に影響を与えるほど成熟するには、数日かかるためです。

また、バイオフィルムは薬剤や水流では落とせないので、歯ブラシや歯冠ブラシ、フロスなどをしっかり当てることが重要です。研究によると、普通の歯ブラシより電動歯ブラシの方が清掃効果が高いとされていますが、バイオフィルムが落とせていれば普通の歯ブラシでも十分です。

 

口の中は自分ではよく見えないので気づくことができないのですが、たいていの人には磨き残しがあります。毎日磨いていても、磨き残しのある部位は一年中磨いていないのと同じです。

歯科医院では、磨き残しの割合と部位を確認します。磨き残し0%が理想ですが、まずは20%以下を目指しましょう。歯ブラシが届いていないところを知って、磨き方を練習すれば、すぐに上手になります。

★ 虫歯の治療を受けるすべての患者さんへ

2023年10月7日

「歯科医院で歯を削って詰めてもらえば、むし歯は治る」と思っていませんか?

歯科医師が削って詰める治療をするのは、丁寧に磨いても歯ブラシが届かない穴(う窩)を防ぐため、むし歯の原因が改善されていなければ、またすぐに新しいむし歯がてきてしまいます。

 

歯に穴が開くのは、口の中にいるさまざまな細菌の出す酸と、食べ物や飲み物などに含まれている酸が歯を溶かしていくからです。そのようなお口の環境は、飲食や歯磨きの仕方など、日々の生活習慣から作られていきます。むし歯の原因を知り、原因を少しだけ改善することが、むし歯の治療においては最も大切です。

適切な行動を習慣化することによって、歯を削らなくても健康な状態を維持できるのです。

 

車の事故を考えてみてください。修理をして走れる状態になったとしても、運転の仕方や手入れが悪いと、また事故を起こす可能性があります。何度も事故を起こせば、そのうち廃車になってしまうでしょう。

歯の治療も同じで、削って詰めてを繰り返してくと、遅かれ早かれ歯を失います。

むし歯の下人となる生活習慣を改善することこそが、治療の繰り返しをなくし、歯を健康に保つ鍵えです。少しの知識を得て、簡単なことをいくつか行っていただければ、そう簡単にむし歯にはならないのです。

★ドライマウスの方に薦めたいう蝕予防の方法

2023年10月7日

ドライマウスの患者さんにおいては、う蝕のコントロールに有効な唾液の作用を期待することができません。どのように、う蝕から歯を守っていけばよいのでしょうか?

 

ドライマウスの患者さんは浄化作用と緩衝作用が低下しているため、食後すぐの歯磨き有効です。高齢者を対象にした研究で、歯磨きにより刺激時の分泌が促されることも明らかになっています。

フッ化物の歯磨剤だけでなく、歯磨き時と別に就寝前などに洗口剤やフォームによるプラスケアを行って頂きましょう。フッ化物洗口はお菓子をちょっと口にした後にもおすすめの方法です。

 

また、フレイル高齢者に1日2階。15分間キシリトールガムを噛むことを一年間続けてもらい唾液量を調べた研究では、刺激時唾液が0.6㎖/分(正常)へと改善する結果が得られました。

唾液が少ないと、食後のバイオフィルム中のpHがなかなか上がらず歯面の脱灰が続いてしまうため、食後、う蝕原性の糖や酸味料の入っていないガムを噛むことも、カリエスコントロールに有効です。

★ NICCSによる削らないう蝕治療

2023年10月6日

う蝕の原因が「細菌感染」から「細菌叢における環境と生体の変化」へとシフトした現在、う蝕治療の主役は患者さんです。つまり、う蝕に関わる因子をコントr0瑠できるような生活習慣が最も重要になります。

う蝕の治療はう蝕と、う窩の治療説明→診査(視診、唾液量検査、エックス線検査、問診)→診断→初期治療(削らない治療)という流れで進めていきます。

 

NICCSではう蝕に関わる影響因子の中から患者さん自身がすぐに変えられる5つの因子を選択し、重要度を加味して優先順位をつけ、それらに対するシンプルな行動を提案しています。

的確な情報とシンプルな対応法が患者さんの行動変容をもたらし、う蝕の予防につながります。

より詳しい説明を求める患者さんには、本編のカリオロジーの知識の中から情報を選んで伝えてもよいでしょう。

 

患者教育の要は、患者さん自身がお口の将来について正しい選択ができるようになることです。患者さんが知識を得て、主体的に歯を守るための行動を取り始めた時が、う蝕の治る瞬間です。

ただし、ひとたび生活習慣が改善しても、時間の経過の中でライフスタイルやリスクは変化していきます。NICCSをメインテナンス時にも使用し、う蝕のリスクが高まっていないか時々チェックしましょう。

 

良い習慣の継続には、何かをやめてもらうというより、代わりとなる行動を提案することが有効です。患者さんと対峙するのではなく、患者さんの歯を守ることを目標に、一緒に歩んでいく姿勢を持ちたいものです。

まずは「3年間、新しいう蝕ゼロ」を目標に取り組んでみてください。

★ ドライマウスのまとめ

2023年10月3日

 

●唾液は、う蝕に対する最大の防御因子。唾液の減少はう蝕リスクが極度に高いと評価、有病率は65歳以上で30%以上。

 

●カリエスコントロールには、夜、歯を磨いた後に飲食を控えることが重要。

 

●唾液の減少は自覚しづらい。安静時唾液0.16ml/分低下、刺激時唾液が1.0ml/分未満でリスク

 

●噛んで食べるものは、刺激時唾液が分泌され、脱灰が抑制される。噛まずに摂取できる、糖を含んだ飲食物(飲み物やあめなど)は刺激時唾液が出にくいのでう蝕になりやすい。

 

●ドライマウスの原因でもっとも多いのは、薬剤の副作用。

 

●口が乾いたときになめるあめに注意。う蝕原性の糖や酸の入っていないあめやガムにする

 

●ドライマウスの患者さんのカリエスコントロールには、食後すぐの歯磨きやフッ化物のプラスケア(洗口剤、フォーム)が有効

★口が乾いてもあめをなめないで!

2023年9月30日

ドライマウスになると、あめをなめる方が多く見受けられます。あめをなめて少しでも唾液を出し、亜口の中を快適にしたくなるからです。

 

しかし、ドライマウスの方があめを頻繁になめると、歯面は脱灰が続き、ものすごいスピードで歯を失っていきます。その理由には、

 

➀口の中の糖が唾液で洗い流されず、唾液中の糖の濃度が高いままになること

②バイオフィルム中で細菌が糖から産生した酸が中和されないままになるため です。

 

ドライマウスの方には、糖アルコール(キシリトール、マルチトール、ソルビトールなど)を使用したあめやタブレット、ガム(酸や果汁パウダーの含まれていないもの)が効果的です。

糖アルコールは、バイオフィルム中のpHの低下がほとんど起こらない上、甘みによる味覚刺激により、さらに刺激的唾液が出やすくなります。唾液が出れば、口の中が潤うだけでなく、歯面の再石灰化も進みます。ドライマウスはう蝕にとって極度のリスクです。患者さんがお口の乾燥を気にしていたら、「普段あめをなめていますか?」と確認してみてください。

★ ドライマウスは何が原因で起こるの?

2023年9月29日

年齢とともに唾液量が減少する患者さんは多くなりますが、15歳以上の健常者において、加齢のみが唾液量減少の原因となっているケースはほとんどないことが報告されています。

では、ドライマウスは何が原因で起こるのでしょうか?ドライマウスの原因は多様で、体内の水分量、薬剤の副作用、全身疾患(シェーグレン症候群、間接リウマチ、アルツハイマー病、パーキンソン病、糖尿病など)、放射線療法、口腔疾患などがあげられます。

 

中でも、最も多いのは薬剤の副作用です。高血圧の薬や向精神薬がその筆頭ですが、一般的処方薬80.5%が唾液の減少の原因になるとされています。また、服用する薬剤の種類が多くなるほど、唾液減少の危険は増し、う蝕になるリスクが高まります。歯科医院でも患者さんの全身状態を常に把握し、唾液の減少に即座に対応する必要があります。

★ よく噛んで食べるとう蝕予防になる?

2023年9月27日

よく噛んで食べることは、消化を助けるだけでなく、カリエスコントロールの観点からも大切です。

10%スクロース溶液で洗口した時と、サトウキビを咀嚼した時のプラーク中のpHの変化を計測した研究があります。スクロース溶液で洗口を行うと、プラーク中のpHは臨界pHを下回り、pHの回復にも時間を要しました。

一方、サトウキビの咀嚼ではpHがわずかしか下がらず、すぐに回復しました。これは咀嚼と味覚により、刺激時唾液が増量した結果、浄化作用と緩衝作用が高まったためと考えられます。刺激時唾液が分泌されると、pHが1近く上昇し、重炭酸塩の濃度が高まり脱灰を抑制します。

砂糖の原料であるサトウキビであせ、よく噛んで食べることにより唾液の作用でう蝕原性が低くなることが分かります。

逆に、噛まずに摂取できる、糖を含んだ飲食物は、唾液の作用を期待できないためう蝕になりやすく、注意が必要と言えます。

★ 部位で異なる唾液の効果

2023年9月25日

唾液は主に耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つの大唾液腺から分泌されます。唾液が出るのは、耳下腺が上顎大臼歯相当部の頬側粘膜から、顎下腺と舌下腺は舌の下からです。安静時は顎下腺、刺激時には耳下腺からの分泌割合が増加します。

 

口腔内が流れたりたまったりする部位は、唾液の作用によりう蝕になりにくく、そうでない部位はう蝕のリスクが高くなります。

安静時と刺激時(甘いガムを20分咀嚼)で、部位ごとにスクロース溶液の濃度が半分に薄まる時間を調べた研究では、上顎前歯部唇側と下顎臼歯部頬側において他の部位よに2~7倍長い時間を要しました。特に、安静時はかなり長い時間がかかりました。(上顎前歯部唇側では個人差大)

 

また、レモン味の雨をなめて同様の実験を行うと、下顎前歯部では甘いガムを咀嚼した時とほぼ差がなかったものの、上顎前歯部では42分かかりました。唾液の流れに加え、噛む・なめる・飲むなどの動作によっても糖の残留度合いが異なると言えます。上顎前歯部は刺激時唾液が届きにくく糖が残りやすいため、飲み物でう蝕が起こりやすい部分です。

★唾液分泌の日内変動

2023年9月22日

唾液には、刺激が無くても自然に流れ出る安静時唾液と、味覚や咀嚼などの刺激により多量に分泌される刺激時唾液があり、1日の合計分泌量は500~1500mlと報告されています。

 

唾液が無くても自然に分泌される安静時唾液は、1分間あたり約0.3mlと分泌量は少ないのですが、1日の中で長時間分泌されているため、う蝕予防に重要な役割を果たしています。分泌量は、薬剤や全身疾患以外にも体内の水分量、環境の明暗、体位、概日リズムなどの影響を受けます。

安静時唾液の分泌量を、7時、11時、14時、17時、22時と時間を決めて数日間図り続けたところ(食事の際にはその前に計測)、1日の中では夕v方に最大、起床時に最小と一定のリズムを示すことが分かりました。夜から朝にかけて唾液分泌量は低下し、就寝時には著明に少なくなるため、唾液の作用が弱まり最もう蝕になりやすいと考えられます。

そのため、カリエスコントロールには、夜、歯を磨いた後に飲食を控えることが重要です。

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