石田歯科
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★歯周病の検査 ③歯周ポケット検査

2022年5月24日

歯周ポケット(歯と歯肉のすき間)にプローブ(目盛りのついた先端が丸い針)を挿入して、

その深さを測ります。プローブを挿入するときの痛みは、

歯肉が健康であればチクチクする程度ですが、歯周病が進行していると、

傷口を触られるような強い痛みだったり、逆にあまり痛くなかったりすることもあります。

プローブを挿入して歯周ポケットの深さを測ったあとに血や膿が出るかどうかも重要なポイントです。

歯周ポケットの深さや出血状態から歯周病の進行具合、歯肉の炎症状態がわかります。

歯周ポケットの深さと歯周病進行度は、目安です。

軽度の歯肉炎であっても、歯肉が腫れることで見かけ上、歯と歯肉の境目が深くなる、

仮性ポケットを形成することもあるので、1本の歯の歯周ポケットの深さだけでは、

正確に診断することはできません。歯科医院では歯周ポケットの深さだけでなく、

レントゲンで歯槽骨がどの程度吸収されているかも含めて、進行度を診断しています。

 

〇歯周ポケットをプローブで測っている様子

 

日本人はこうして歯を失っていく

日本歯周病学会・日本臨床歯周病学会 より

★歯周病の検査 ➀問診・医療面接 ②視診

2022年5月23日

➀問診・医療面接

患者さんの次のようなことを聞き取って、診断の材料にします。

 

・今、一番困ってること

・自覚症状(歯肉の腫れや痛みなどの症状がいつから生じているか)

・全身症状、持病(糖尿病や高血圧など歯周病との関連の深い病気)

・家族に歯周病の人がいるか

・環境(喫煙やストレスなど)

さらに、治療計画を立てるために患者さんがどのような治療を希望いているのか

(症状を改善させたいだけなのか、抜本的な歯周病の改善を望んでいるのか)など

費用、通院がどの程度可能かといった患者さんの要望も聞き取ります。

 

②視診

歯科医師が口の中を直接観察し、次のようなことを確認します。

 

◎歯肉の様子

・色

・腫れ

・膿が出ているか

・硬さ

・出血

・形の異常

 

◎口の中全体の様子

・汚れ具合

・口臭

・かみ合わせ

・適合の悪い詰めものやかぶせもの

 

など

★歯周病の検査

2022年5月18日

歯周病は、患者さんが自覚できるような症状があまりないまま進行することが多い病気です。

また、歯肉で覆われている歯周ポケットの奥深くで進行していくため、

口の中の状態を目で見てチェックする視診だけでは本当に歯周病なのか、

どの程度まで進行しているのかといった情報は得られません。

正確に状況を把握するなら、検査が不可欠です。

検査結果に基づいて治療計画が作成されるばかりでなく、

今後治療によってどこまで治せるのかを予想する、貴重な資料になります。

検査の出番は、最初の診断時だけではありません。

治療が始まると、治療が効果をあげているかどうかを検査でチェック、

さらに治療が一段落したあとも定期的に検査をして再発していないか確かめます。

 

一般的に次のような検査がおこなわれます。

 

➀問診・医療面接→自覚症状や全身状態など

②視診→目で見て確認できる歯肉炎や歯周病の症状

③歯周ポケット検査→歯周ポケットの深さを測定・出血の確認

④歯の揺れ→歯槽骨など歯を支えている歯周組織の破壊具合

⑤レントゲン撮影→歯槽骨の破壊状態、根の病気

⑥歯並び・かみ合わせ→上下で強くあたっている部分などみる

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