★フラップ手術とは・・・
2022年7月29日
歯周病の進f行度にかかわらず、まず行われる治療は、
プラークや歯石の除去を中心とした歯周基本治療です。
歯周基本治療をすれば歯と歯肉はくっつき、歯周ポケットを浅くすることができます。
しかし、プラークや歯石が歯周ポケットの奥深くに入り込んでいて、
外側から取れずに残ってしまうと、歯と歯肉はくっつきません。
そこで効果的なのがフラップ手術(歯肉剥離掻爬術)です。
歯周基本治療をしても歯周ポケットが5ミリ以上残って歯石がとれていない場合は、
フラップ手術を検討します。
局所麻酔をしたのち、歯に添って切開して歯肉を開き、歯根を露出させた状態にして
スケーリングやルートプレーニングをします。
こうすれば、外側からでは器具が届かなかったプラークや歯石を根こそぎ取り除くことができます。
その後は、歯肉を元に戻して、縫合します。
フラップ手術は徹底的に清掃ができる反面、治療後に歯肉が下がって、
歯が長くなったように見えてしまうことがあります。
とくに前歯は下がりやすいので、こうしたリスクについても十分説明してもらったうえで
手術を受けるようにしてください。
フラップ手術の流れ
日本人はこうして歯を失っていく
日本歯周病学会・日本臨床歯周病学会 より
★歯周外科治療とは、、、
2022年7月12日
歯周外科治療は手術のことです。目的によって3つに分けられます。
➀フラップ手術→汚れの徹底清掃
②歯周組織再生療法→崩れた土台を作り直す工事
③歯周形成手術→見た目の改善を主目的に、外壁を修復する
フラップ手術は、スケーリングやルートプレーニングでとりきれなかった歯周ポケットの
奥深くにあるプラークや歯石を、歯肉を切り開くことによってしっかりとり去ります。
歯根表面をきれいにし、歯周ポケットを浅くするための治療です。
歯槽骨が吸収されてしまっている場合は、歯槽骨の再生を促す歯周組織再生療法が追加されます。
一方、歯周形成手術は歯肉が下がって歯が長く見えるようになってしまった場合に、
他の部分から歯肉を移植して形成し、見た目を良くする方法です。
★かみ合わせの調整
2022年7月6日
歯周病で歯を支える歯槽骨が吸収されて歯がグラグラしている場合、
噛んだときに1本の歯に負担がかかりすぎないようにかみ合わせの調整や、
揺れのある歯を隣り合っている歯と連結して安定させる暫間固定をします。
また、むし歯で穴が開いた部分にプラークがたまる場合はむし歯治療を、
歯並びが悪くて歯が重なった部分などにプラークが付着しやすくなっている場合は、
歯周基本治療が終わった後に矯正治療をおこなうこともあります。
さらに歯ぎしりや食いしばり、タッピング(歯をかちかちさせる)といった
ブラキシズムの癖があると歯周病が悪化しやすいため、
睡眠時にマウスピースを装着して歯や関節への軽減させる治療もおこないます。
いずれも歯周病の誘因を取り除いて悪化を食い止める治療で、
歯周基本治療の一環とされています。