★ 口腔機能と歯並び・咬み合わせとの関係
2024年4月23日
口腔機能とは、お口が担っている役割のことで、このうちもっとも重要なのは「食べる」ことや「飲みこむ」こと、「話す」ことです。
つまり、「咀嚼」「「嚥下」「発音」です。咀嚼や嚥下に問題があると、口から食べ物を取り入れることが困難になるだけでなく、
肺に食べものが誤って入ってしまうことによって「誤嚥性肺炎」という生命に関わる病気を起こすこともあります。
また、発音に問題があると、ことばが通じにくいために、自分の意志が相手に伝わりにくくなります。
このように、口腔機能は日常生活を営む上で大切な役割を担っているのです。
他にも、「呼吸する」「感情を表す」「味を感じる」、唾液を分泌して「免疫や消化を助ける」、噛むことで「脳を刺激する」「身体の平衡感覚を保つ」なども、お口のもつ重要な役割です。これらの機能のうち1つでも問題が生じると、やはり日常生活に影響があります。
歯はくちびる(口唇)や頬、下などの筋肉に取り囲まれていて、外側から口唇や頬が、内側からは舌が、それぞれ歯に圧力を与えています。いつも口唇が開き、舌が上下の歯の間からはみ出している状態では、その圧力のバランスが崩れて、歯並びやかみ合わせに影響が生じます。特に、前歯が咬まない状態(開咬)や歯と歯の間にすき間がある状態(空隙歯列)など「不正咬合」は、口腔機能との関連性が深く、このような歯科と関連した口腔機能の問題は「口腔機能障害」と呼ばれています。
★ ホワイトニングは後戻りする
2024年4月20日
ホワイトニングはコップや湯飲みなどに例えることができます。
飲み物などにより着色したコップなどを漂白しても、お茶・やコーヒー、紅茶などを飲む頻度が多い場合、また着色してきますよね。
ホワイトニングにも同じことが言えるのです。
そのため、再度漂白する「タッチアップ」が必要です。後戻りによる変色は表層に近い部分から起こるので、ホワイトニング剤が浸透しやすく、タッチアップは、ホームホワイトニングでもオフィスホワイトニングでも、一回で白さを取り戻すことができます。
タッチアップにも自宅で無理なく自分のペースで行うタイプと、歯科医院でおこうなうタイプがあります。
また、コップや湯飲みを使用した後、毎回しっかりと洗えば茶渋などは着色しにくくなります。
これもホワイトニングと同じで、定期的なメインテナンスでのプロフェッショナルケアにより、ホワイトング後の後戻りを抑え、白さをより長く保つことができるのです。
★ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違い
2024年4月19日
ホームホワイトニングは、まず前処置を受けていただき、歯形を採って患者さん専用のマウストレーを作成します。
それを持ちかえって自宅で好きな時間にお使いいただけるものです。
トレーに薬剤を塗布し、歯にセットして、毎日2~6時間、2週間ほど続けます。
歯の裏にも薬剤がいきわたるため、効果はゆっくりでも、さまざまな変色歯に幅広く対応できます。
オフィスホワイトニングは、前処置が終わったら、1~2回ほど歯科医院へお越しいただき、歯科医療者がホワイトニングを行います。
まず歯肉に薬剤がついてしまわないようにジェルで保護したのち、歯の表面にホワイトニングを行います。
その後、数十分のて照射を繰り返し、作用を活性化させます。
これを3回ほど繰り返します。(ホワイトニングシステムにより、回数は異なります)。
どちらも効果に個人差はありますが、ご希望の白さになったら終了です。
★ホワイトニングは歯を強くする
2024年4月5日
ホワイトニング剤の主成分である過酸化水素は口腔内や唾液中に浮遊している歯周病菌やむし歯菌に対して殺菌作用を示します。
さらに、歯を覆っているペリクルを一時的に消失させて歯の中へと入り込んでいくため、ホワイトニング後の歯はフッ化物が浸透しやすくなるのです。
ただし、この過酸化水素は、バイオフィルム(水分と菌体外の基質内に細菌がバックされた巣)は分空き出来ない為、「病原性の高いバイオフィルム」が原因とされる歯周病やむし歯を治療することはできません。
定期的なメインテナンスでプロフェッショナルケアを受けて、バイオフィルムを破壊しながら良好なセルフケアとホワイトニングで病原性の低い状態を維持することが、歯周病、むし歯の予防につながるでしょう。