★歯がなくなっちゃったらどうなるの?そのままにしちゃだめなの?
2024年07月16日
歯の場所によってはそのままでもOK
かみ合わせに関与する場所の場合は、デメリットの方が大きいので治療した方がいいでしょう。
「親知らず」といわれる奥歯が抜けた場合、かみ合わせに影響がないのでその部分にインプラントなどの治療は必要ありません。
ただし、抜けた歯が上顎でも下顎でも連なって生えている途中の歯であった場合は、抜けた歯の両隣が抜けた歯の方に倒れこむようにどんどん傾いていきます。
下の歯が抜けた場合は、その上にかさぶっていた上顎の歯がどんどん下がってきます。
今度は、下がった歯のバランスを取ろうと両隣の歯が中心によってきます。これは、空いたスペースを埋めようとする人体の自然な働きです。これを放置していると、歯並びが悪くなりかみ合わせにも影響がでます。
また、抜けた歯の部分に歯垢がたまりやすくなりむし歯や歯周病の原因にもなるでしょう。
そのまま抜けた歯を放置して、他の歯のスペースを埋めようとある程度動いてしまった後に、ブリッジ治療を始めたくなった場合、被せ物をするためには傾いた歯を平行に保つ必要があるため、通常よりも健康な歯を削る量が多くなります。
土の歯科医も健康な歯を削るのは推奨していません。
したがって、傾いた歯を矯正で元にもどしてから、ブリッジ治療をはじめる提案をされるでしょう。
そうなると費用も時間もかかってしまいます。
正直なところ、歯が1本抜けたことで最初は違和感があったとしても徐々に慣れていきます。
患者さんも「最初は食事するとき大変だったけど、慣れました!」と言われる方がほとんどです。
人間の体はよくできたもので、歯が無くても自然と口の中で工夫して食べやすくしてしまいます。そのため「もう違和感がないから治療の必要はない」と判断してしまう人が多く見受けられます。
しかし、その状態でどこかの歯が虫歯になると雪崩を打つように周りの歯をむしばんでいくので、歯が抜けたら放置せず早めに治療することをおすすめします。