★ 口臭への適切なケアの方法
2024年10月31日
唾液には、細菌の繁殖を抑える働きがあります。
日ごろから口呼吸の人は、口内が乾き唾液の分泌量が減ります。
そうなると、細菌が活発になりますので口呼吸の人は口臭には気を付けた方がいいでしょう。
唾液が分泌されると口内細菌の働きを抑制し、むし歯になりにくく口臭も気にならないお口になります。口臭ケアは、日ごろの歯磨きに加えて唾液を分泌するとより効果的です。
まず、こまめに水分補給し口腔の乾燥を防いでおきましょう。
またカテキン効果のある緑茶を飲むと消臭効果が高まり、なおいいです。
喫煙も口臭のもとになるのでなるべく控えましょう。
★ 舌苔とは?歯周病の人の口が匂うわけ
2024年10月29日
舌の表面にある白い苔。
下には、舌乳頭という細かいとっきあがあり、そこに食べかすや細菌がたまり舌苔ができます。
細菌が多いとにおいのもとになる硫黄化合物ができやすい環境なので、口臭ケアは舌に舌苔が溜まっていないかにも気を配る必要があります。
歯みがきとは別に「舌磨き」を行う人がいますが、加減が分からず舌を傷つけてしまう人もいます。
味覚をつかさどるデリケートな場所ですので、通常の歯磨きとうがいを丁寧におこなうケアで十分だと思います。
下に舌苔が溜まっているようだと、周りの人にも口臭が気付かれやすくなります。
歯にも悪影響を及ぼしているので、自分の周りの人にそのような人がいれば、すぐに歯科医院に行くように促しましょう。
★ 口が臭くなるのはなぜ?
2024年10月24日
口臭の原因は90%以上は口の中にあるといわれています。
歯みがきで落としきれなかった食べ物のかすなどのタンパク質が、口内で細菌に分解・発酵される過程で「硫黄化合物」になります。
硫黄化合物は気化しやすくガスとなり、悪臭を放つのです。
現在わかっている硫黄化合物は3つで、臭いは以下のように例えられることが多いです。
・卵が腐ったようなにおい⇒硫化水素
・たまねぎが腐ったようなにおい⇒メチルメルカプタン
・キャベツが腐ったようなにおい⇒ジメチルサンファイド
硫化水素は、温泉地や火山などで発生されるもの。
高濃度であれば毒ガス指定される有毒なものです。ジメチルサンファイドは、生ごみが腐ったような嫌な臭いです。メチルメルカプタンは、3つのなかでも最も匂いが強い物質です。
歯周病になると、歯と歯茎に溝ができます。
そこに食べ物のかすが溜まりやすくなり、臭いのもとになる細菌と融合した硫黄化合物ができやすくなります。
そのため歯周病の人をチェックすると、メチルメルカプタンの数値が高いのです。
歯周病が悪化して、歯根に膿が溜まるようになるとさらに強烈なにおいになります。
胃腸など内臓の不調などでも口臭が出ることがあります。
★ 冷たいものを食べると、どうして歯がしみるの?
2024年10月21日
冷たいものを食べた時「キーン」と歯がしみるの、象牙質の露出が原因です。
象牙質は、白いエナメル層でおおわれているのですが、何らかの理由で露出した場合、表面に開いている小さな穴から冷たい刺激が神経に伝達します。健康的な歯の状態であればしみないので、
トラブルが起きているサインと考えられるでしょう。
〇むし歯でしみる場合の症状
虫歯が進行して、歯が溶けて穴が開き神経がむき出しになると、冷たいものを食べてしみるでしょう。この場合、チョコレートなどの甘いものを食べてもしみます。
鏡で確認して、歯がしみる部分が黒くなっている状態であれば、むし歯であると考えていいでしょう。むし歯が原因の場合は、進行すると痛みの強さ・頻度ともに増えていき、最終的には激痛が伴います。
なるべく症状が軽いうちに歯科医院を受診してください。
〇知覚過敏の場合
加齢により歯茎が下がることで、歯の根っこが露出して象牙質がむきだしになることがあります。
この場合、冷たいものを食べた時「キーン」と刺激を感じます。
長くても1分程度でやがておさまります。
また、歯は日々少しずつ摩耗されていくので、咀嚼により歯がすり減って象牙質があらわになることもあります。
咀嚼の力強さは、人それぞれですが、歯ぎしりや喰いしばりなどの癖があれば摩耗は早まります。
転んで歯が折れて、象牙質がむき出しになるケースもあります。
この場合、欠けた部分に細菌が入りやすく、むし歯になりやすいので、冷たい刺激を感じなくても、早めに治療しましょう。
食べ物や飲み物で、エナメル層が溶けることもあります。
例えば、炭酸飲料や酸っぱい食べ物は強い酸性なので長時間摂取したりよく食べる習慣があると、エナメル層が溶けて象牙質が露出します。象牙質は、エナメル層よりも弱い酸で溶けるのでどんどん溶けていき、冷たい刺激をよりかんじやすくなるでしょう。
★ なぜ歯に着色するの?
2024年10月19日
歯の汚れは、歯の外側が着色する「外部要因」と歯の内側が着色する「内部要因」に分けれられます。
外部要因は、「ステイン」と呼ばれる飲食品に含まれているポリフェノールなどが唾液のタンパク質と結合した汚れが歯に付着することを示します。
一見つるっとして見える歯ですが、歯には細かい溝や穴がありそこにステインや、たばこのヤニが付着して、歯が黄ばんで見えるのです。コーヒー、紅茶、ワインやお茶に含まれている渋みの成分(タンニン)は、カルシウムや鉄などの金属イオンと結びつきやすく、いったん歯の表面に沈着すると、なかなか取れないという性質があります。
また、たばこのヤニ(褐色の粘液)はステインよりも粘着力が高いため歯の表面に付着すると簡単には落ちません。粘着力があるので、さらにそこにステインがついて黄ばんで見えやすくなります。
ステインだけでなく、虫歯の原因になる細菌も付きやすいので、喫煙者は虫歯になりやすいといわれています。
内部要因は、加齢によって歯の表面の半透明色のエナメル質がすり減り、歯の内部の象牙質は次第に厚くなっていくことで、歯が黄色く見えることなどです。
これは誰にでも起こります。
また、「レジン」という歯の修復物(詰め物)の変色、抜髄(神経を取ること)や歯髄が化膿することで歯の色は変化します。
★ 歯茎ってそもそもなんのためにあるの?
2024年10月17日
歯茎は、歯の根っこ(歯根)を囲む組織のことです。
歯茎があることで、食べ物や細菌が歯槽骨(顎の骨のうち歯を支える骨)に侵入するのを防いだり、咀嚼時の衝撃から歯を守っています。もし、歯ぐきが無かったら食事のときの咀嚼の力や動きにより歯や歯槽骨を傷めつけてしまうことでしょう。
そんな歯茎は、以下の3つからできています。
➀付着歯肉
付着歯肉は、歯槽骨の周りを保護する動かない部分です。
②歯間乳頭
歯と歯の間の隙間にあるY字部分の歯茎のことです。
この歯間乳頭は、刺激に弱く炎症しやすくて腫れやすいのが特徴です。
また、歯垢が溜まりやすい場所です。
歯周病や、力の強すぎるブラッシング(歯磨き)、歯間ブラシやデンタルフロスのやりすぎによるダメージなどで歯肉退縮(歯の周りの組織がすり減ることで歯根が露出した状態になること)を起こしやすく、一度、歯肉退縮を起こすと再生するのが難しいデリケートなものです。
③遊離歯肉
歯冠乳頭の上にあり歯と緩く付着しています。指で触ると動く部分です。
歯茎は、歯や歯槽骨を守る働きの他に、免疫としてのバリア機能もあります。
新陳代謝によって、歯肉の表面にはたくさんの細菌が長期間付着しにくく、歯肉の細胞同士の間には、外からの細菌や毒素などと戦い、分解する細胞がたくさん生体内を移動しています。
こうして歯肉の健康が保たれているのです。
健康は歯茎は薄いピンク色で引き締まっています。
自分の歯茎に異変が無いか、毎回の歯磨きの時にチェックするといいでしょう。
★ 口内洗浄液って何のために使うの?
2024年10月5日
歯磨き粉と同じように、口内洗浄液も多くの種類がありますよね。
爽快感や香りがあるものは、これだけで口の中がすっきりとした感覚になりますが、
実際はそれだけで口内の汚れが全て除去できることは有りません。
口内洗浄液は、あくまで歯磨きの効果を補う、補助的な役割のものと考えるべきです。
口内をきれいにするには、やはり歯磨きを行うことが重要です。
ただ、食事後にどうしても歯みがきをする時間がないときは、口内をそのままにしておくよりは口内洗浄液で口の中を洗うことをお勧めします。
何度もしつこいようですが、これで口内の汚れを全て除去できるわけではありません。
あくまでも「やらないより、やったほうがいい」という意味です。
口内洗浄液は、歯磨きの代わりにはならないので、頼り過ぎないようにしましょうね。
口内洗浄液は、歯磨きの効果を補うものとしては効果があるので、
むし歯や歯周病予防の為に積極的に活用しましょう。
★ 口内炎ってどうやって治すの?
2024年10月3日
口内炎は自然治癒するものもありますが、しばらくたっても治らない、痛みや引かない場合は歯科医院で診てもらいましょう。
レーザーで患部を焼いたり、薬を塗るなどの治療が可能です。
口内炎が出来たばかりの時は、痛みを感じても歯磨きは怠らないようにしましょう。
痛いからと言って歯磨きをさぼると、口内で細菌が繁殖し、炎症がひどくなります。
このとき、アルコール入りのマウスウォッシュを使用するとしみるので、アルコールが入っていないものか低刺激タイプを選ぶことをおすすめします。
★ 口内炎ってなんでできるの?
2024年10月1日
しみたり、痛みが出る口内炎。
実は、なにが原因でできてしまうのかはっきりと解明されていません。
一般的には、ストレスや疲れによる免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足などが原因と考えられています。とくにビタミンBが不足すると、口内炎はできやすいと考えられています。
ひとくちに「口内炎」といっても、大きく4種類に分けられ、症状が異なります。
〇アフタ性口内炎
一般的な口内炎で、表面が白、または黄色の膜でおおわれている健康な粘膜との境界線がはっきりとわかる口内炎です。
できやすい箇所は、頬の内側や舌、唇の裏側や歯茎など。
悪化すると痛みがあり、食べ物がしみます。
通常1~2週間程度で自然に治りますが、繰り返しできるものは「再発性アフタ性口内炎」と呼ばれます。
〇ヘルペス性口内炎
口内だけでなく、唇の外側にもできる口内炎です。
ヘルペスウイルスに感染することで症状が現れます。
感染した場合、潜伏期間を経て場合によっては発疹や高熱、さらにリンパの腫れといった症状もでます。ヘルペスウイルスは、口内炎が治ってからも体内に潜伏し免疫力を下げるので、疲れを感じやすくなったり、口内炎が再発しやすくなります。
〇カンジダ性口内炎
口内でカンジダというカビが増えて、悪化すると舌のしびれや味覚異常を発症する口内炎です。
赤ちゃんにも発症する危険性があるので注意が必要です。
〇カタル性口内炎
口内が炎症し、赤く腫れて熱を持つ口内炎です。
炎症の他、斑点、水泡、ひび割れなどが現れる場合もあります。
炎症が強い場合は、表面が白くなり、唾液が粘っこく変化し口臭が気になることも増えます。
腫れにより味覚が鈍るのも特徴のひとつです。
もし今、口内炎の症状が見られるようであれば、お近くの歯科医院に相談して適切な処置をうけましょう。長引く口内炎の場合は、口腔癌の可能背もあるので、口内炎を甘く見ない方がいいでしょう。