🌟持病やお薬と歯科治療の関係性
2025年1月31日
こんにちは!石田歯科スタッフです🌟
初診のときに、問診で『持病があったりお薬を飲まれてたりしますか?』と聞かれたことがあるかと思います。
飲んでる薬とか今まで大きな病気に罹ったこととかって、あまり歯科治療に関係ないだろうと思われたことはないですか?
実はとても関係があるのです👀✨
今日は罹患されている患者様が多い4つの病気とそのお薬と歯科治療の関係について
お話しさせていただきます📣
💊 高血圧症 とそのお薬
私たちの体の中では心臓から全身へ血液が送り出されており
血液が血管の内壁を押す力を「血圧」と言います。
この血圧が慢性的に高い状態(収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上のとき)収のときが続いていることを『高血圧症』と言います。
高血圧症の方が飲んでいるお薬は『降圧薬』といいこのお薬は血管の収縮を抑えて血液の通り道を広くすることで血管にかかる圧力を下げる働きがあります。
🦷歯科治療との関係は?
歯医者で治療を受ける時に緊張することはないですか?
このとき身体はストレスを感じて血圧が上がりますが、高血圧症の方は更に血圧が上がります。
また「抜歯などの観血的処置」にも注意する必要があります。
万一のトラブルを避ける為高血圧症の方やお薬を飲まれている方は必ずお伝えください。
受診前にはいつも通りお薬を服用する様にしてください。
💊 血栓症 と血液サラサラのお薬
血管内に血の塊ができ血管を塞いでしまうことで起こる病気を『血栓症』といいます。
血管が塞がるとその先の細胞に栄養が届かず、やがては壊死します。
血栓症の方が飲んでいるお薬は『血液をさらさらにするお薬』(抗血栓薬)といい、
血の塊ができるのを防ぐ働きがあります。
🦷歯科治療との関係は?
上のお薬を服用している方は抜歯やインプラント埋入オペなどの外科治療を受けるときに影響してきます。
大きな血管を切るなどの処置はないものの、お薬の作用により血が止まりにくくなります。
薬を飲まなかったせいで脳梗塞や心筋梗塞を起こしてしまっていけないので
こちらも自己判断でお薬の服用を辞めないようにしてください。
💊 骨粗しょう症 とそのお薬
骨は通常骨吸収と骨形成が繰り返されることで成り立っていますが
このバランスが崩れ骨吸収が上回る状態になり骨が脆くなる病気を『骨粗しょう症』といいます
骨粗しょう症の方が飲んでいるお薬は『骨吸収抑制薬』といい、
骨量が減らないように骨吸収を抑制する働きがあります。
🦷歯科治療との関係は?
骨粗しょう症は顎の骨にも影響するので、お薬の影響により抜歯やインプラントなどの
大きな治療を受けた後に顎の骨が壊死してしまうことがあります。
頻度は0.1~0.3%程と多くはないですが発症すると治りにくい病気です。
こちらもお薬を使用している方は必ずお伝えください。
お薬の影響は数ヶ月残りますので数週間前に使用をやめたという方もお伝えください。
歯科治療を受けることが可能か、治療する為にお薬を止めるか止めないかは主治医と相談して決めていきます。
💊 糖尿病 とそのお薬
血液中に糖が増えすぎる病気を『糖尿病』 といいます
すい臓から分泌されるインスリンというホルモンの不足や作用低下により
血糖値の上昇を抑える働きが低下し高血糖の状態が続きます。
糖尿病のお薬には『インスリン注射』と『血糖降下薬』があります。
またインスリンは出るもののうまく作用しなくなっている2型糖尿病の方の場合
おおもとの原因は生活習慣にあるため、まずは食事制限や運動が治療の選択肢になります。
🦷歯科治療との関係は?
血管が痛み血流が悪くなる糖尿病では、治療した箇所に栄養や免疫細胞が
届きにくくなる為、感染や炎症を起こしやすくなり治りが悪くなりがちです。
また糖尿病の方は血糖値が高いだけではなく、血糖値の乱高下が起こりやすく
治療中に血糖値が異常に低下すると「低血糖性昏睡」に陥り意識を失いかけません。
外科処置に関しては医科の主治医の先生と連携を取って進めていくこともあります。
また重度の糖尿病ではすぐに処置が行えず、先に医科で血糖のコントロールをしていただくことが必要な場合もあります。
このように持病やお薬と歯科治療は大きく関係しています☺
お薬を服薬されている方は、歯科受診の際に
お薬手帳を必ずご持参くださいね🌟