★ 歯を磨いたら血が出るのはなぜ?
2024年07月23日
歯磨きで除去できなていない歯垢と歯茎が炎症を起こし、出血します。
この状態を「歯周病」と呼びます。
歯周病は、自覚症状がないまま全身の疾患に悪影響を及ぼしかねないので、早めに処置をしましょう。
歯垢を歯磨きでしっかりと除去できていないと、歯と歯茎の間に付着し続けてしまい、溝にたまります。
歯垢は細菌の塊なので、ほおっておくと細菌が毒素を出して歯ぐきを刺激し、炎症を起こし、出血します。
これが「歯周病」です。
進行すると歯ブラシや、食事をする時に食べ物が当たる程度の少しの衝撃が加わるだけでも出血するようになります。
歯周病は自覚症状がないまま静かに進行していく病気です。
別名「沈黙の病気」とも呼ばれています。
歯周病には、症状が悪化するごとに段階があります。
初期段階を「歯肉炎」と呼び、歯ぐきに炎症が起こるのみで、痛みなどの自覚症状は有りません。
歯肉炎が進行すると「軽度歯周炎」になり、歯ぐきの境目から出血がみられます。
歯磨きをする時に出血する人は、この状態に当てはまります。
さらに症状が進行した「中度歯周炎」になると痛みを伴うため、歯磨きが出来なくなります。
こうなると、口内細菌を除去できなくなるため症状はさらに悪化していきます。さらに進行した「重度歯周炎」になると、炎症が歯茎を形成している内部の骨まで到達して、骨を溶かしはじめます。
やがて、歯がぐらつくようになり、最悪の場合、歯が抜けてしまうこともあります。
また、歯ぐきからの出血に加え膿がでます。
この状態は、口臭もひどくなるのが特徴です。歯茎の炎症が進行すると歯肉が退縮(歯ぐきが下がっていくこと)していき、
下に下がることで歯が長くなったように見えるので見た目も変化します。