★ セカンドオピニオンを聞く
2023年05月31日
治療に疑問や不安が生じた場合は他の歯科医師にセカンドオピニオンを聞いてみるのも1つの方法です。歯周病専門の歯科医師であっても、治療方針や治療計画が異なる場合があります。医科である程度、進んだ癌を手術するべきか、やめるべきかで判断が異なることがあるように、重い歯周病ほどそうした場面は出てきます。抜歯するかしないかもよくあるケースで、グラグラしている歯を、「抜いたほうがいい」という歯科医師もいれば、「残した方がいい」という歯科医師もいます。
歯周病に詳しい歯科医師であれば、このように治療方針が異なる場面が出てくることを良く知っています。ほとんどの歯科医師が快く、セカンドオピニオンを受けることに理解を示してくれるでしょう。嫌がる歯科医師は良医とはいえません。ただし、歯周病関連の治療でセカンドオピニオンを聞く場合、もう一人の歯科医師もこの分野の歯科医師であるべきでしょう。
セカンドオピニオンを受けたい旨をいうと、エックス線画像を含む診療情報を提供してくれるところが一般的です。歯冠どおポ二音先があらかじめ分かっていれば、その歯科医院と連絡を取り合ってくれるケースもあります。セカンドオピニオンを受けた後に元の歯科医師のところに戻りたい場合も、もちろん可能です。それを含めてのセカンドオピニオンなのです。
最後になりますが、一生付き合えるいい歯科医師に出会うためには患者さんにもぜひ、歯周病のことを良く理解してほしいと思います。歯科医師の説明も理解できるので、疑問点について、的確に質問できるようになります。
続 日本人はこうして歯を失っていく
著 日本歯周病学会・日本臨床歯周病学会