★ 通い始めたしかいいに疑問を感じたら、まずはきちんと話をしてみよう
2023年05月30日
実際に通い始めてみると「思っていたのと違うな」と感じるなどで、歯科医師を変えたくなることもあるでしょう。歯科医師も人間ですから、お互いの相性もあります。歯周病の治療は歯科医師と10年、20年と長く付き合っていくことになるので、我慢を続けるくらいであれば、思い切って別の歯科医院に変えた方がいいでしょう。
ただ、治療に関する不安や疑問点が、歯科医院を変えたくなる理由だとすれば、まずは思い切って歯科医師に話をしてみることをお勧めします。
こんなケースがあります。ようやく見つけた歯周病の専門医のもとに通い始めた患者さんに丁寧な説明、治療をしてくれるところは気に入ってましたが、通院回数が多いことに疑問を感じていました。治療で痛みがなくなり、「今日で終わりか?」と思ったら、「また、来週来てくださいね」の繰り返し。「本当はよくなっているのに、利益のために通院させようとしているのでは」という疑念もわいてきました。
そこで思い切って聞いてみたところ、患者さんは重度の歯周病で初診時には歯肉に強い炎症があったため、これがおさまるのを待って慎重に処置を進めていたことが分かりました。炎症がひどい状態で歯石を取り除いたり、歯肉を開いてフラップ手術をしたりすると、健康な歯肉にも悪影響を及ぼし、歯肉が下がるなど見た目も悪くなりやすいのです。
概要については歯科医師も説明をしていましたが、細かいところまでは伝わっていなかったようです。患者さんは歯科医師がまとめてを治療をしない理由も初めて知りました。そしてこの歯科医師が自分のために丁寧な処置をしてくれていたことを知り、それからは全面的に信頼を置いて治療を受けることができるようになりました。