★ 通院初期
2023年05月26日
➀院内や機器、スタッフの身だしなみが清潔
歯周ポケットを計測したり、プラークや歯石を除去したり、歯肉をメスで開いたりというような検査や処置が日常的におこなわれている歯科医院では、処置によってできた傷に病原菌が感染しないように、最大の注意をしなければなりません。
また、多くの患者さんがやってくる環境の中では専用の装置を使って治療器具の消毒、滅菌を実施したり、必要に応じてディスポーザブル(使い捨て)の器具を使うなど患者さんを介しての感染が起こらないよう、衛生管理への高い意識が求められます。
こうした点を見極めることは一見、難しそうに思えます。しかし、実はところどころにチェックポイントはあるのです。まず、歯科医院に足を踏み入れた際「清潔感がある」と感じられること。治療台(デンタルユニット)の周辺、治療器具、トイレなどを見たときに汚れていない、ホコリがたまっていない、歯科医師や歯科衛生士の身だしなみに清潔感があることも目安になります。
②必要な検査をしたうえで、病状や治療計画を丁寧に説明してくれる
患者さんは何らかの症状があって歯科医院に行くことがほとんどです。「痛みや腫れの原因は何だったのか?悪い病気ではないのか?」「治療で良くなるのか?」「どんな治療でどのくらい通えばよくなるのか?」とたくさんの不安や疑問を抱えているはずです。
こうした点について、歯科医師の方から丁寧に説明してくれる、それが良医です。説明の前提として必要な検査を実施してくれることはいうまでもありません。歯周病の場合はX線撮影のほか、歯周ポケットの深さを調べたり、出血の有無などを確認したりという検査をきちんと実施した上で、検査結果を説明しながら、「どうやったら今の症状を抑えられ、再発を予防できるか」といった治療計画を示します。
X線画像の見方などをわかりやすく解説してくれる歯科医師ならなおよいでしょう。また、治療計画については、神座産の予防もちゃんと聞き、通院頻度などの相談に乗ってくれることも大事でしょう。治療計画を納得した上でスタートしましょう。
③自由診療は見積もりを出す
保険診療は全国一律、どこでもほぼ同じ料金で受けられるのに対して、自由診療は歯科医院ごとに料金が違い、人によっては高いと感じる場合もあるでしょう。ただし、保険診療では使える治療機器や素材が治療ごとに決まっているのに対して、自由診療は限定されず、その分、きめ細やかな治療、長持ちする治療が実現できることは確かです。また、料金が高い分、診る患者さんを限定できるので、一人当たりに十分な治療時間をかけられる点もメリットです。歯科医院を選ぶ場合はどちらの診療スタイルなのかを確認し、治療の特徴やメリット、デメリットを聞いた上で選びましょう。特に自由診療では料金がいくらかかるのかを確認し、治療前に見積もりを出してもらいましょう。これを拒否する歯科医院はいい歯科医院ではありません。