★歯周病の検査
2022年05月18日
歯周病は、患者さんが自覚できるような症状があまりないまま進行することが多い病気です。
また、歯肉で覆われている歯周ポケットの奥深くで進行していくため、
口の中の状態を目で見てチェックする視診だけでは本当に歯周病なのか、
どの程度まで進行しているのかといった情報は得られません。
正確に状況を把握するなら、検査が不可欠です。
検査結果に基づいて治療計画が作成されるばかりでなく、
今後治療によってどこまで治せるのかを予想する、貴重な資料になります。
検査の出番は、最初の診断時だけではありません。
治療が始まると、治療が効果をあげているかどうかを検査でチェック、
さらに治療が一段落したあとも定期的に検査をして再発していないか確かめます。
一般的に次のような検査がおこなわれます。
➀問診・医療面接→自覚症状や全身状態など
②視診→目で見て確認できる歯肉炎や歯周病の症状
③歯周ポケット検査→歯周ポケットの深さを測定・出血の確認
④歯の揺れ→歯槽骨など歯を支えている歯周組織の破壊具合
⑤レントゲン撮影→歯槽骨の破壊状態、根の病気
⑥歯並び・かみ合わせ→上下で強くあたっている部分などみる