★歯周病が引き起こす病気 ②循環器の病気
2022年04月18日
これまで1000人以上を対象におこなわれた研究によって、歯周病が重症化した人は
そうでない人に比べて脳卒中や狭心症・心筋梗塞などの循環器病の発生率が1.5~2.8倍も高いことが
明らかになっています。さらに、循環器病の原因となっているアテローム性動脈硬化症
(コレステロールなどの脂質が動脈内膜におかゆ状に沈着した動脈硬化)の程度が、
歯周病と関連していることもわかってきました。
アテローム性動脈硬化を起こしている部分を手術したら、そこから歯周病菌が検出されたという報告も
たくさんあります。循環器病には歯周病菌が直接血管に障害を与えるだけでなく、
炎症の起きた歯周組織で作られる炎症性サイトカインが血流を通じて心臓や血管に移動することによって
血管内皮細胞やアテローム性動脈硬化部分の免疫細胞が活性化され、
心臓血管系の異常を引き起こすのではないかと考えられています。
また心臓の病気の一つの感染性心内膜炎の場合、口の中の歯周病菌が原因になっていることもあります。
抜歯や出血をともなう歯肉の治療時に歯周病菌が血液中に入り込み、
心臓の内壁を覆う心内膜に感染して炎症を起こし、心臓の動きが低下します。
とくに心臓病の手術や検査を受けるなどして感染症に対する抵抗力が落ちてる人や、
弁膜症などの心臓の病気がある人は注意が必要です。












