★ 冷たいものを食べると、どうして歯がしみるの?
2024年10月21日
冷たいものを食べた時「キーン」と歯がしみるの、象牙質の露出が原因です。
象牙質は、白いエナメル層でおおわれているのですが、何らかの理由で露出した場合、表面に開いている小さな穴から冷たい刺激が神経に伝達します。健康的な歯の状態であればしみないので、
トラブルが起きているサインと考えられるでしょう。
〇むし歯でしみる場合の症状
虫歯が進行して、歯が溶けて穴が開き神経がむき出しになると、冷たいものを食べてしみるでしょう。この場合、チョコレートなどの甘いものを食べてもしみます。
鏡で確認して、歯がしみる部分が黒くなっている状態であれば、むし歯であると考えていいでしょう。むし歯が原因の場合は、進行すると痛みの強さ・頻度ともに増えていき、最終的には激痛が伴います。
なるべく症状が軽いうちに歯科医院を受診してください。
〇知覚過敏の場合
加齢により歯茎が下がることで、歯の根っこが露出して象牙質がむきだしになることがあります。
この場合、冷たいものを食べた時「キーン」と刺激を感じます。
長くても1分程度でやがておさまります。
また、歯は日々少しずつ摩耗されていくので、咀嚼により歯がすり減って象牙質があらわになることもあります。
咀嚼の力強さは、人それぞれですが、歯ぎしりや喰いしばりなどの癖があれば摩耗は早まります。
転んで歯が折れて、象牙質がむき出しになるケースもあります。
この場合、欠けた部分に細菌が入りやすく、むし歯になりやすいので、冷たい刺激を感じなくても、早めに治療しましょう。
食べ物や飲み物で、エナメル層が溶けることもあります。
例えば、炭酸飲料や酸っぱい食べ物は強い酸性なので長時間摂取したりよく食べる習慣があると、エナメル層が溶けて象牙質が露出します。象牙質は、エナメル層よりも弱い酸で溶けるのでどんどん溶けていき、冷たい刺激をよりかんじやすくなるでしょう。