★ 親しらずってなに?
2024年09月13日
「親知らず」とは、だいたい10代後半から20代前半に生える永久歯のことをササいます。
正式には「第三大臼歯」と呼ばれ、別名では智歯ともいいますが、上顎と下顎の最も奥に生えます。
平均寿命が40~50歳前後だった時代の人は、たいてい自分の子どもの「親知らず」が生えてくる前に亡くなってしまってこの歯を見せることができませんでした。このことが名前の由来だといわれています。
そんな親知らずですが、生える本数は昔から上に2本、下に2本で計4本です。
このすべてが生えそろっている成人の日本人は約半数といわれています。
しかし、古代人のほとんどは親知らずが上下生えそろっていたそうです。
これは古代は食物の調理法が少なかったことから硬いものが多く、顎の力が必要だったからだと考えられます。
次第に食物の調理法が増えて、やわらかいものを食べる機会が増えたことで顎が小さくなり、
全ての歯がおさまらなくなったと言われています。
ちなみに、親知らずは英語で「wisdom tooth(知恵の歯)」といいます。
これは、「大人になって物事の分別がつくようになったころに生える歯」という意味。
だいたい生えはじめる10代後半から20代前半は、こどもから大人に変わる時期。
親し生えたとということは、大人になったサインとも言えます。