★ 歯石ってなに?どうしてつくの?
2024年08月6日
歯石と歯垢は名前が似ていますが、状態と対処の方法が異なりますので、別々でとらえる必要があります。
歯垢は、別名「プラーク」とも呼ばれ、口内の常在菌が歯に付着し塊になった状態をさします。
一般的には口内には「むし歯菌」も「歯周病菌」も「口腔内常在菌」も含め300~700種類の細菌が生息しているといわれます。細菌の数は、歯を良く磨く人は1000~2000億個、あまり歯を磨かない人は4000~6000億個といわれ、歯を磨かない人では1兆個ともいわれています。
眼には見えないものですが、私たちの口の中にはそのぐらいの数の細菌が常に存在しているのです。
歯石は、細菌の塊である歯垢が石灰化したものです。
最近は、口内で増殖する働きがあり、うがい程度では除去できません。
唾液成分の中には、歯石沈着を促進する成分があり、この成分が多い人は歯石が付きやすいと考えられています。
個人差はありますが2~3日で唾液の中の成分と結合して石灰化をしはじめ、やがて歯石へと変化していきます。
歯石は、放置するとどんどん硬くなり増え続けます。
歯石の表面はでこぼこしているため、歯石がつきやすき、細菌の温床になります。
そればかりでなく歯石を刺激して、歯周病の原因となったり、歯周病を悪化させたりします。
ご自身のお口の状態に合わせて3ヶ月に1度、定期検診を兼ねて歯石除去してもらうと歯周病リスクの軽減につながります。
歯石の付着状態により、歯石除去の回数は異なりますが、歯石を取り除いた後は、歯の表面がすべすべになり、しばらくは歯石もつきにくくなります。