★ 唾液の働き
2023年12月6日
唾液は人知れずお口の中で大活躍しています。
唾液の働きとしてまず挙げられるのは、歯茎や舌などの粘膜を保護して傷つかないようにする「潤滑作用」です。食べたり喋ったりするのをスムーズにしているはたらきです。はま、食べ物に含まれるでんぷんを糖に変える「消化作用」もよく知られており、ご飯をよく噛むと甘くなるのはこのためです。さらに「けがをしたらよだれをつけておけば治る」と言われるものも、唾液に「抗菌作用」があるからです。
またお口の中や歯を守ります。
食べかすを洗い流してお口に残るのを防ぐ「洗浄作用」や、お口の中の酸性度(pH値)を正常に保って歯が溶けるのを防ぐ「緩衝作用」、唾液に含まれるタンパクで細菌を集める「凝集作用」、細菌をお口の中から排出する作用など、むし歯や歯周病から歯を守る働きもたくさんあります。
また、唾液内の糖タンパクにより歯の表面に形成されるペリクルは、歯を保護します。
さらにペリクルはお口の粘膜を修復する成分も含んでおり、傷を治す作用もあります。