★酸蝕歯になりやすい 飲食物・食べ方・飲み方
2023年12月5日
身近な飲食物には酸性のものが多くあります。
市販飲料の酸性度(pH値)を測定した結果、約73%の飲料が、歯のエナメル質が溶ける数値を下回る値を示しました。
また、食べ物についても同様に測定した結果、身近に存在する多くの食品が酸性でした。なぜ人気の清涼飲料水の多くはpH値が低いのでしょうか。食品衛生法の基準によれば、清涼飲料の殺菌条件は飲料のpHによって区分され、pHが低いほど加熱条件がゆるくなります。これは、酸性の水溶液そのものに殺菌力があるからです。このため、高温で加熱すると味が変わってしまう炭酸飲料などはpHが低く酸性度が強くなる傾向にあります。
酸性度の強い飲食物を、高頻度に(毎日)摂取する習慣があり、しかも時間をかけてちびちび食べたり飲んだりする癖(デスクワーク中の栄養ドリンク、運転中の炭酸飲料、運動中のスポーツドリンクなど)のある人ほど、酸が歯に触れる時間が長く、唾液による洗浄効果も期待できないため、歯が溶けやすくなります。他にも、前歯でかんきつ類などの果実をかじったり、酢のものをすするようにして食べる方は要注意です。