★ 酸蝕歯とう蝕の違い
2023年11月25日
簡単にいうと、虫歯は一部分、酸蝕歯は広範囲のことを指します。
歯は、カルシウムやリンなどのミネラル成分でできていて、酸に触れると化学反応が起こり分解され溶けてしまいます。むし歯は、むし歯菌が出す酸によって歯が溶ける病気で、歯の溝や歯と歯の間など汚れのたまりやすい場所から歯が溶け始めます。ですので、むし歯のできる範囲は限られています。
それに対して、酸性の食べ物やの身も度がお口の中に入ってきて、繰り返し歯と接触することで溶け始める現象を歯の酸蝕といい、酸蝕によって病的に溶けてしまった歯を酸蝕歯と呼んでいます。飲食物は、お口の中全体にいきわたりますから、広範囲の歯に被害が拡大します。
歯が溶ける原因は、むし歯菌の出す酸だけではありません。身近な市販の酸性飲食物でも、その食べ方・飲み方次第では歯が溶けます。
この場合、酸性飲食物を摂った直後の歯の表面は軟らかくなって柔らかくなっています。(軟化)
また、持続性の嘔吐がある場合でも、胃酸の影響で歯が溶けます。