★唾液の減少による影響
2023年12月8日
口腔乾燥のサインが見られたら専門医の受診を勧めます。
唾液の量が減ると、お口の乾燥感や粘つき、話しづらさ、乾いた食べ物の噛みづらさなどを感じます。とはいえ、自分のお口の中が乾燥状態にあるのかどうか、いまいちよくわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
唾液の量が減とお口の中の洗浄作用が少なくなり、いつまでも食べ物がお口の中にたまってしまいます。
また、飲食物によって下がったpH値がなかなか元に戻らなくなり、歯の表面のカルシウムが溶けだす
「エナメル質の脱灰」が進んでしまいます。さらに唾液に含まれる抗菌物質やタンパク質の量の減少、歯を保護するペリクルも形成されにくくなることでお口の中が菌に弱い環境になってしまいます。このように、唾液の減少によってさまざまな作用が弱まるため、むし歯や歯周病のリスクが高くなるのです。