★歯周病の患者さん自身のセルフケア
2022年06月20日
何度もお伝えした通り、治療の基本は細菌のすみかになっているプラークや歯石を取り除く事。
まず、患者さん自身が毎日のブラッシングなどで汚れを落とすセルフケアが不可欠です。
しかし、自身でブラッシングするだけでは、限界があります。
汚れは単なる食べかすではなく、食べかすをエサにして作られた細菌の塊です。
ネバネバした物質を出す細菌によって排水溝のぬるぬるした膜のようなバイオフィルムができていて、
落としにくいのです。また、歯の表面の汚れはとれても、ブラシが届かない歯周ポケットには
汚れは少しずつたまっていきます。
プラークは歯ブラシでとれますが、歯周ポケットの中や磨き残しのプラークは歯にこびりつき、
そこに唾液中のカルシウムなどが取り込まれて石灰化し、がちがちに固い歯石になります。
プラークができてから歯石になるまでは約2週間。
歯石になってしまうと、もう自分では落とせません。
歯科医院ではスケーリングとルートプレーニングという方法で、機械的に汚れをかき落とします。