★ う蝕は予防できる
2023年11月13日
むし歯菌のえさとなる砂糖などを減らすには、摂取量を減らすことも大切ですが、飲食の回数や、お口の中に残りにくいものを選ぶなどの配慮も必要です。スポーツドリンクや缶コーヒー、果物などに含まれる糖分にも注意してください。
ブラッシングでは、丁寧に磨くのに加え、フッ化物を使用しましょう。フッ化物は歯質を強くするだけでなく、再石灰化を促進します。フッ化物がお口の中に長く残っているほど、再石灰化は促進さえれます。ですから、できるだけフッ化物をお口の中に残すようにするため、ブラッシングの後はお口をゆすがないようにするか、ごく少量の水で一回だけゆすぐようにしましょう。
★覚えておこう!★
う蝕は「脱灰と再石灰化を繰り返すプロセス」といわれています。予防の為には、脱灰の時間を短くし、再石灰化の時間を長くします。
予防の大きな因子となるのが「食事」で、なかでも飲食回数がもっとも影響してるとされます。
しかし、臨床研究で食事について証明することは難しく、エビデンスレベルの高い研究はありません。その反面、フッ化物はよく研究され、効果が証明されています。歯面の抵抗性を高めるだけでなく、再石灰化を促進します。
「リスクのない人はいない」「誰でも少なからずリスクを有している」という前提で考えましょう。
基本的な予防においては、予防行為が多くの人々の日常に正しく取り入れられるために、安全、簡便、安価で、特別な機材や薬剤を要せず、誰もがどこでも行える方法を提案することが大切です。
それにより、1人の患者さんから、家族、恋人、友人、職場へと多くの広がりが期待できます。