石田歯科
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★口は万病のもと ₋全身の病気との関係- ③

2023年02月15日

炎症によって出てくる毒性の物質が体をめぐります。

歯肉には毛細血管が張り巡らされており、これが全身の血管につながっています。

歯肉が炎症を起こすと多種類「炎症性物質」がたくさん作られます。これらの炎症性物質は血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり、早産に関係したり、肥満を促進させたり、血管の動脈硬化を引き起こしたりする働きがあります。

こうした、炎症性物質が歯肉の血管から入り込んで血流を通じて各臓器にたどりつくということが分かっています。また、歯肉の血管からは歯周病菌や歯周病菌がもつ「LPS」という毒素も入り込みます。P.g菌が持つ「ジンジパイン」というたんぱく質分解酵素は、k細菌などの脳への侵入を遮断する「血液脳関門」をも通過し、アルツハイマー病悪化の引き金の1つになる可能性が示されいます。

また、歯周病菌の中には誤嚥によって、気管支から肺などにたどりつくものもあります。これらは多くの高齢者の死亡原因となる誤嚥性肺炎の原因となっております。「なぜ歯周病菌は血液の中を自由にめぐることができるの?からだには細菌が入ってきても、これを防御する力が備わっているのではないの?」と疑問に思う人もいることでしょう。確かにここがいまだに謎の多い点です。

 

ただ、歯科の病気では昔から「歯原性菌血症」(歯周病の病変部や、むし歯で歯の神経が感染し根の先に病気が出来ている状態を放置したことから病原菌が血管に入り、本来、無菌な血液中に細菌が入り込むことから発熱などが起こる)の存在が知られています。歯肉などの血管から細菌が入り込み、そのうち生き延びるものがいることは紛れもない事実です。

ただし、そうだとすれば、歯磨きで歯肉に傷をつけるだけで菌が入り込む危険があるということになります。しかし、それは心配ありません。炎症が一時的に起こる程度ならば細菌の侵入も少なく、体の抵抗力で細菌はすぐに抑え込まれます。一方、歯周病の場合は1日24時間、慢性的に炎症が生じている状態であるため、細菌が優勢となり生き延びる場合があると考えられるのです。

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