★診療開始後②
2022年12月7日
④熱心で腕のいい歯科衛生士がいる
歯周病の診療では、メンテナンスやブラッシング指導など、
かなりの部分を歯科衛生士が担っています。
歯科医師だけではなく歯科衛生士の腕の良さも、歯科医院の実力のうち。
さらに腕だけでなく、
指導の熱心さも、患者さんの治療に対するモチベーションを上げる原動力になります。
また、スタッフは院長の鏡。歯科医師の姿勢は一緒に働いているスタッフにも伝わって、
歯科医師の感染防止に対する意識が高ければスタッフもきれいにしようと心がけますし、
歯科医師が勉強家で患者さん思いなら歯科衛生士も必死に勉強して熱心に患者指導に取り組むもの。
逆に歯科医師がいいかげんなら、歯科衛生士もいいかげんになります。
スタッフが生き生きと働いている歯科医院を選びましょう。
⑤自信がない治療は他の歯科医院を紹介する
たとえば歯周病の治療を進めていく中で、歯肉に埋もれている親知らずを抜歯する必要が出てきたとき、
口腔外科のある別の病院を紹介されることがあります。
患者さんにしてみれば、自分でできないなんて実力がないのかなと考えてしまいがちですが、
それは大きな誤解です。
歯科医師はむし歯や歯周病など口の中のトラブルのほとんどを広く診ることができますが、
得意でない領域もあります。
もっと専門性の高い歯科医師に診てもらったほうが患者さんの利益になるとわかっていても、
患者さんを手放したくなくて、自分で治療してしまう歯科医師もいます。
しかし、本当に患者さんのためを思うなら、
その領域が得意で自分が信頼を置いている別の歯科医師に紹介するはず。
すぐに適切な歯科医師を紹介できるネットワークを持っていることも、歯科医師の実力です。
⑥定期健診の案内がしっかりしている
歯周病は症状が落ち着いても、
定期的に通院してチェックやメンテナンスを受けることが大事です。
患者さんの中には治療が一段落すると、来なくなる人もたくさんいます。
メンテナンスを重視する歯科医院が良くやっているのが、電話やはがき、
メールなどで定期健診の案内をすること。
この案内はかなり効果的で、定期健診のことをすっかり忘れてましたが、
はがきのおかげで思い出しましたと受診してくる患者さんも少なくありません。
⑦全身の健康指導をおこなう
歯周病は、糖尿病や心筋梗塞などさまざまな病気を悪化させるなど、
全身の健康にかかわっています。
歯周病についてきちんと勉強している歯科医師はこうした知識を持っていますし、
患者さんを診るときも口の中だけでなく、全身の状態にも気を配っています。
診察のたびに最近血糖値はどうですか?などと聞かれるようであれば、
意識の高い歯科医師だという証拠です。
⑧しつこく禁煙を勧める
喫煙は確実に歯周病の症状を悪化させます。
歯科医師は患者さんの口の中を診れば喫煙者かどうかはすぐに判断できます。
それくらいタバコの害はわかりやすいのです。
歯科医師からしつこく禁煙を勧められれば、うるさいと思う患者さんもいるでしょう。
しかし患者さんから煙たがられたとしても、確実に良くないとわかっているタバコを
やめろと勧めるのは、歯周病を良くしてあげたいと親身になっているからなのです。