★ フッ化物は低濃度で高頻度の使用が効果的
2023年11月22日
1950年代までは、フッ化物の作用は全身的、あるいは歯が生え始める前にはたらくと信じられていました。
その後の研究により、低濃度フッ化物イオンが、歯の表面や結晶周辺に存在し、脱灰を抑制し、再石灰化を促進することが判明しました。ただし、口腔内でその効果を発揮するためには、フッ化物イオン濃度が最低でも0.03~0.5ppmは必要と考えられています。
ところが、生理的な唾液中の濃度は0.02ppm未満です。
この足りない濃度を補うのがフッ化物応用の目的で、そのためには「低濃度」を「高頻度」に応用するのが大切です。
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