★ フッ化物洗口は国内で広まり始めている
2023年11月20日
日本の虫歯予防では、これまでブラッシング(歯磨き)・甘味制限・定期健診の三点が強調されてきましたが、じつはこれらは科学的根拠に乏しいと指摘されています。対して、フッ化物(フッ素)の適正は応用は、虫歯予防に有益であることが科学的にも統計的にも実証されています。
新潟県では、1970年から学校などでの集団的フッ化物洗口を始めました。集団的フッ化物洗口が始まる前の3歳時には、一人平均むし歯数は、都道府県のなかでも中ほどの順位なのですが、幼稚園や小学校での集団的フッ化物洗口を経た12歳では、一人平均むし歯数は大幅に減少し、14年連続で1位となっています。また、県内の公立小学校全てにフッ化物洗口を導入した佐賀県も、一人平均むし歯数が3歳から12歳で大きく減少しています。
現在、国内では約127万人の子供にフッ化物洗口が実施されており、市・県単位での普及拡大が各地で予定されています。