★ MFT(口腔筋機能療法)で口腔機能を改善できる
2024年5月13日
MFTとは、「口腔筋機能療法」ともいい、「食べる」「飲みこむ」「発音する」「呼吸する」など、お口の関係のある機能を改善する訓練です。通院時のレッスンと毎日のご家庭での訓練で、よい歯並びを維持できるための環境を整えていきましょう。
歯は、舌・くちびる(口唇)・頬などの「口腔周囲菌」からたえず圧力を受けています。
「食べる」「飲みこむ」「発音する」「呼吸する」など、お口と関連した機能に問題があると、歯にかかる筋圧のバランスが崩れてしまいます。
そして、歯は正しい位置を保つことが出来なくなり、不正咬合や矯正歯科治療の後戻りの原因となります。
口腔周囲筋を訓練することにより筋圧のバランスを改善して、正しい歯並びを維持するための環境を整えることがMFTの主な目的です。
★ 口腔機能の問題が子供の将来に影響を与える
2024年5月10日
口腔機能は歯並びやかみ合わせに影響するあごの骨の形と密接な関係があるため、口腔機能の問題を放っておくと、それらに悪い影響を与えてしまう可能性があります。それは保護者の方からよくお聞きする、以下のようなお子さんのお口に関するお悩みとして現れます。
〇口呼吸のため、くちびる(口唇)を閉じて鼻呼吸をしながら噛めない(クチャクチャ食べ)
〇前歯の間から舌が前に出て(歯間音)、舌足らずな発音になる
〇帰宅時のガラガラうがいやブラッシング(歯磨き)の後のブクブクうがいがうまくできない。
〇錠剤が飲みにくい
特に近年、口呼吸が口腔機能だけでなく全身の健康状態に与える影響が注目されています。
口呼吸がどの程度から問題となりうるかの客観的なデータはまだ十分に得られてはいませんが、できるだけ鼻で息をするよう心掛けるのはいいことだと考えられます。
お子さまのお口の癖を放っておくと、以下のような悪い影響が考えられます。
お口だけでなく、体の健康にも影響します。
〇風邪の予防がしにくい
〇アレルギー性疾患が生じやすい
〇口臭が強くなりやすい
〇矯正治療の効果が得にくい
★覚えておこう!★
口腔機能の問題を放っておくと、歯列や咬合に悪影響を与えてしまう可能性があると述べましたが、歯列・顎骨の成長発育は口腔機能を善し悪しのみによって決まるのではありません。原因には「遺伝因子」と「環境因子」があります。
歯の大きさや顎骨形態は、生まれながらにもった「遺伝因子」に大きく左右されます。
口腔機能をいくら改善しても、遺伝因子は変えることができません。
一方、「環境因子」とは、成長発育の過程で受ける後天的な要素で、口腔機能の問題や、指しゃぶり、頬杖、睡眠態癖、栄養状態などがあげられます。口腔機能を改善することによって、環境因子により生じている歯列顎骨の成長発育の歪みを是正することが可能であると考えられます。
しかし、ここでもう一点機能と形態との関係で注意すべき点があります。
それは、「正しい機能は正しい形態とともにある」ということです。
遺伝要因によって生じた不正咬合の多くは、矯正装置を使用した歯科治療を行わなければ改善することができません。
本格的な矯正治療が行えない若年者(~8.9歳)の場合には、携帯をある程度までしか改善できないことがありますので、
その時期には機能もある程度までしか改善できません。
適切な矯正治療が行える年齢が来るまでは、口腔機能のアプローチも可能な範囲内で行うべきで、
焦って完璧を求めても、無理が生じてしまいます。
具体的な例としては、前歯部が前方に突出している状態のままで口唇を閉鎖することを強要しても、オトガイ金の過緊張が生じてしまい、かえって正しい口腔機能が得にくくなってしまいます。
したがって、矯正治療による形態治療と機能訓練は互いに連携を取って行うべきです。
★ 口腔機能と歯並び・咬み合わせとの関係
2024年4月23日
口腔機能とは、お口が担っている役割のことで、このうちもっとも重要なのは「食べる」ことや「飲みこむ」こと、「話す」ことです。
つまり、「咀嚼」「「嚥下」「発音」です。咀嚼や嚥下に問題があると、口から食べ物を取り入れることが困難になるだけでなく、
肺に食べものが誤って入ってしまうことによって「誤嚥性肺炎」という生命に関わる病気を起こすこともあります。
また、発音に問題があると、ことばが通じにくいために、自分の意志が相手に伝わりにくくなります。
このように、口腔機能は日常生活を営む上で大切な役割を担っているのです。
他にも、「呼吸する」「感情を表す」「味を感じる」、唾液を分泌して「免疫や消化を助ける」、噛むことで「脳を刺激する」「身体の平衡感覚を保つ」なども、お口のもつ重要な役割です。これらの機能のうち1つでも問題が生じると、やはり日常生活に影響があります。
歯はくちびる(口唇)や頬、下などの筋肉に取り囲まれていて、外側から口唇や頬が、内側からは舌が、それぞれ歯に圧力を与えています。いつも口唇が開き、舌が上下の歯の間からはみ出している状態では、その圧力のバランスが崩れて、歯並びやかみ合わせに影響が生じます。特に、前歯が咬まない状態(開咬)や歯と歯の間にすき間がある状態(空隙歯列)など「不正咬合」は、口腔機能との関連性が深く、このような歯科と関連した口腔機能の問題は「口腔機能障害」と呼ばれています。
★ ホワイトニングは後戻りする
2024年4月20日
ホワイトニングはコップや湯飲みなどに例えることができます。
飲み物などにより着色したコップなどを漂白しても、お茶・やコーヒー、紅茶などを飲む頻度が多い場合、また着色してきますよね。
ホワイトニングにも同じことが言えるのです。
そのため、再度漂白する「タッチアップ」が必要です。後戻りによる変色は表層に近い部分から起こるので、ホワイトニング剤が浸透しやすく、タッチアップは、ホームホワイトニングでもオフィスホワイトニングでも、一回で白さを取り戻すことができます。
タッチアップにも自宅で無理なく自分のペースで行うタイプと、歯科医院でおこうなうタイプがあります。
また、コップや湯飲みを使用した後、毎回しっかりと洗えば茶渋などは着色しにくくなります。
これもホワイトニングと同じで、定期的なメインテナンスでのプロフェッショナルケアにより、ホワイトング後の後戻りを抑え、白さをより長く保つことができるのです。
★ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違い
2024年4月19日
ホームホワイトニングは、まず前処置を受けていただき、歯形を採って患者さん専用のマウストレーを作成します。
それを持ちかえって自宅で好きな時間にお使いいただけるものです。
トレーに薬剤を塗布し、歯にセットして、毎日2~6時間、2週間ほど続けます。
歯の裏にも薬剤がいきわたるため、効果はゆっくりでも、さまざまな変色歯に幅広く対応できます。
オフィスホワイトニングは、前処置が終わったら、1~2回ほど歯科医院へお越しいただき、歯科医療者がホワイトニングを行います。
まず歯肉に薬剤がついてしまわないようにジェルで保護したのち、歯の表面にホワイトニングを行います。
その後、数十分のて照射を繰り返し、作用を活性化させます。
これを3回ほど繰り返します。(ホワイトニングシステムにより、回数は異なります)。
どちらも効果に個人差はありますが、ご希望の白さになったら終了です。
★ホワイトニングは歯を強くする
2024年4月9日
ホワイトニング剤の主成分である過酸化水素は
★ホワイトニングは歯を強くする
2024年4月5日
ホワイトニング剤の主成分である過酸化水素は口腔内や唾液中に浮遊している歯周病菌やむし歯菌に対して殺菌作用を示します。
さらに、歯を覆っているペリクルを一時的に消失させて歯の中へと入り込んでいくため、ホワイトニング後の歯はフッ化物が浸透しやすくなるのです。
ただし、この過酸化水素は、バイオフィルム(水分と菌体外の基質内に細菌がバックされた巣)は分空き出来ない為、「病原性の高いバイオフィルム」が原因とされる歯周病やむし歯を治療することはできません。
定期的なメインテナンスでプロフェッショナルケアを受けて、バイオフィルムを破壊しながら良好なセルフケアとホワイトニングで病原性の低い状態を維持することが、歯周病、むし歯の予防につながるでしょう。
★ 市販品の歯磨剤にはホワイトニング剤は入っていない
2024年3月29日
歯科医院で使われるホワイトニング剤には歯本来の色を漂白するための薬剤が入っていますが、薬局や土絡子トラ、スーパーなどで手に入る日本製の歯磨き剤には入っていません。市販品の中に、「ホワイトニング用」として売られている歯磨き剤もありますが、それらはステインの除去には優れているものの、歯本来の色を漂白する作用はないのです。
ですので、白くならないからといってむやみに歯をこするのはやめましょう。
歯の外側にある半透明のエナメル質が薄くなると歯の内側の象牙質が透け、かえって黄色く見えるだけでなく、いざホワイトニングを受けるとき、エナメル質の厚みが薄い分、効果の点で不利になってしまいます。また、知覚過敏もおきやすくなります。
★覚えておこう!★
ホワイトニングの術前診査では、視診で確認できるう蝕はもちろんのこと、痛みを伴わない修復物下や隣接面などのう蝕診査が必要です。
その存在を知らずにホワイトニングをすると、う蝕歯に薬剤が入有込み激しくしみたり、最悪の場合は神経まで炎症が広がり歯髄炎になってしまうこともあります。ホワイトニング前に暫間修復することが必要です。
★ ホワイトニング効果が出やすい歯と出にくい歯がある
2024年3月27日
葉の色によって効果の見え方が異なります。
ホワイトニング剤は歯の表面を覆っている「ペリクル」を一時的に除去して歯の中に入り込み、変色の原因物質を白くしていきますが 、作用は大きく分けて2つあります。
1つめは歯の有機質や無機質と変色の原因物質との結合を切り離すこと。
2つめは原因物質の分子を細かく切り、バラバラにすることで変色を目立ちにくくすることです。
暖色系と寒色系で比べると、暖色系の変色歯の方がホワイトニング効果は目立ちます。j
★ 歯の黄ばみ、黒ずみは2種類の原因がある
2024年3月26日
歯の変色の原因には2種類あります。
外因性の変色は主にむし歯やステインによるもので、修復治療やPMTC(歯石除去/歯面清掃)により改善できます。
一方、内因性の変色は原因物質が歯に取り込まれることによるものです。
永久歯の歯ぐきから上の部分(歯冠部)は、生まれたから6歳頃までに顎の中ですでに作られていますが、
この歯が作られる過程で変色の原因物質が歯に取り込まれると、「変色歯」になるのです。
改善するにはホワイトニング剤を歯質に浸透させることが必要となります。