★治療の実例③
2022年10月22日
〇繰り返す歯肉の腫れと痛み➡歯周再生療法で、溶けてしまった骨を再生
主婦のCさんは、2年ほど前から睡眠不足や
疲れがたまると歯肉が腫れて膿が出るということを繰り返していました。
体調が回復すると楽になるのでそのままにしていましたが、
あるとき右下の歯肉がぷっくりと腫れて何もしなくても痛い状態になり、
がまんできなくなって慌てて歯科医院を受診してきました。
Cさんは口の中は全体的に歯周病が進行し、とくに右下は重度の歯周炎の状態だったため、
ひとまず抗生物質と消炎鎮痛剤の服用と、歯周ポケットを洗浄して細菌を洗い流す治療をすることに。
2週間後にはだいぶ炎症が治まったので、麻酔した上で、
症状がひどい右下を中心にスケーリングとルートプレーニングをおこないました。
ところがその3か月後に検査をしてみると、重症だった右下だけは歯周ポケットが深いままで、
歯槽骨もかなり吸収されてしまっています。
このままでは歯槽骨の再生は期待できないと判断し、
右下部分をフラップ手術で開いて清掃すると同時に、
エムドゲイン法による歯周再生療法も加えました。
8か月後にレントゲンで歯槽骨が再生されたのを確認し、
以降は3~4か月に一度のメンテナンスを続けています。