★治療の実例②
2022年10月19日
〇重度の歯周炎はフラップ手術で➡
歯周病の治療後、ブリッジで歯を補ってしっかり噛めるように
会社員のBさん50歳は、何年も前からあちこちの歯が腫れて膿が出るという症状に悩まされながらも、
仕事の忙しさを理由に放置してきました。
しかし歯がぐらぐらしてきてきちんと噛めなくなったため、やむなく歯科医院へ。
歯肉の炎症はかなり進行し、さらにレントゲンでは歯槽骨も吸収されていて、
重度の歯周病と診断されました。
まず全体を6分割して週1回ずつスケーリングとルートプレーニングを実施。
治療と検査を数回繰り返した結果、ある程度回復は見られたものの、
歯周ポケットの深さにあまり変化はなく、歯槽骨の再生も今ひとつでした。
そこで、改善が見られない箇所は、フラップ手術をおこないました。
手術後、グラつきが激しかった奥歯1本だけは抜くことになりましたが、
それ以外は歯槽骨の再生が始まって揺れがおさまってきました。
根の治療をした上で複数本連結した人工歯をかぶせるなどの補綴治療を実始。
初診から1年が経った今は問題なく噛めるようになっています。
なお、Bさんは喫煙者で当初は禁煙を指導してもやめることができなかったのですが、
フラップ手術を受けるにあたり、きっぱり禁煙したことも回復を早めた要因でしょう。
現在、3ヶ月に一度、メンテナンスに通っており、以前はいいかげんだったブラッシングも、
ていねいにやるようになりました。
噛めるので食事が楽しみ。歯の調子だけでなく、体調も良くなったといいます。