★ 食事後は常に歯みがきをしましょう!
2024年8月27日
通常、口の中は「中性」ですが、食事をすると一気に「酸性」になります。
酸性は、口内細菌が繁殖しやすく歯が溶けやすい状態になります。
ですので、一日何回と決めず、食後は必ず歯磨きをするように心がけましょう。
1日3食なら3回、4食なら4回。5食なら5回・・・間食も含めて、食事をしたらその都度磨くことで、むし歯になるリスクを抑えられます。
また、食事後どうしても歯みがきが出来ないという人は最低限「うがい」だけでもして、口の中をゆすぎましょう。もちろんうがいで口の中をゆすいだだけでは、歯みがきとおなじ効果にはなりませんが、「やらないよりやったほうがいい」です。歯実秋のタイミングを失い続け、口の中をそのままにしておくより、ゆすいだだけでも汚れはそれ相応に落ちます。
これは口内洗浄液でも同様です。こまめに口内を清潔にしてむし歯リスクを抑えましょう。
また、「モンダミン」や「リステリン」などの口内洗浄液を仕上げとして使用するのも効果的です。液体などで、口内のすみずみまでいきわたり汚れを洗い流せます。
清涼感のあるものがほとんどなので、使用後はリフレッシュしたようなすっきりとした気分になるでしょう。しかし、口内洗浄液だけで歯の汚れを全て落とせるわけではありませんんので、歯磨きの代わりとして過度なきたいをするのはやめましょう。
★ 歯ブラシの交換時期っていつごろ?
2024年8月26日
毎食後、1日3回歯ブラシを使用したとして大体1か月で歯ブラシが消耗し始めるので、
1か月たったら交換しましょう!
見た目では、毛先が開いてきたら毛先が消耗しているサインです。
また、歯ブラシは細菌が繁殖しやすいため同じものをずっと使い続けると細菌が
歯や歯茎に移り、歯肉炎などトラブルの原因になります。
例えば、雑巾は濡れたまま放置すると細菌が繁殖して臭いの原因になりますよね。
歯ブラシも同じで、使用後は風通しのいい場所で保管することを心がけましょう。
とはいえ、水にぬらして使うので、保管環境に気を配るよりもこまめに変えて清潔に保つことをお勧めします。
歯ブラシを見てみて、毛先が左右に開いてヘッド部分からはみ出ているようであれば、使い続けないようにしましょう。
まだ使えると思っていも、歯ブラシはこまめに交換するように心がけてくださいね♪
★ むし歯予防の為にはどんな歯ブラシを選ぶといいの?
2024年8月24日
歯ブラシの毛がついているヘッド部分が2㎝ほどのコンパクトなものは、奥歯まで届き小回りが利くのでお勧めです。
毛先の形状は均一に負荷がかかるフラットなものを選んでください。
歯磨きは、歯についた汚れを落とし口の中を清潔に保つことを目的としています。
そのため、歯ブラシがしっかりと奥歯まで届くか、毛先はブラッシングに耐えられるコシがあるかなどいろんなタイプがあります。
毛先が細目、やわらかいタイプだとブラッシングしたときにコシが無く手ごたえが無いため、余計な力を加えやすく歯や歯茎を傷つけてしまう可能性があります。
また、山切カットはブラッシング時に均一に圧がかからないので、磨きムラの原因になります。
上記から歯の汚れを落とすには、硬さは「ふつう」で毛先の形は「フラット」なタイプが適しているといえます。
大人用の歯ブラシが大きすぎる、または現在使用しているけれど「歯医者で磨き残しを指摘された」という人は、
よりヘッド部部が小さい子供用歯ブラシを使用してもいいでしょう。
歯医者が教える 歯のQ&A大全
著 小谷航
★ 歯って白くできるの?
2024年8月21日
最近では歯を白くしたい!というニーズが高まっていますよね。
歯に関心が向くのはうれしいことなのですが、あれこれ試して結果として自分の歯を痛めている人も多くいらっしゃいます。
単純に「歯を白くしたい」を叶えるにもさまざまなアプローチがあるので、事前に理解しておきましょう。
天然の歯の表面は、なめらかではなく微細な凹凸があります。
そこに食べ物のかすなどが付着し、くすんで見えますが、この汚れを落とすだけで歯は白く見えます。
つまり、毎日の歯磨きをすればある程度歯の白さをキープすることでができるのです。
喫煙者や、コーヒーやワインをよく飲む人は、歯の凹凸にタンニンなどが付着しやすいので歯が着色しやすく、頻度が高いほど毎日の歯磨きでは追い付かない場合もあります。その場合、市販の歯磨きでホワイトニング効果が高いとうたっているものを使用する人が多いですが、ほとんどのものには歯を削る「研磨剤」が含まれています。
歯の表層であるエナメル層を削って、舌の象牙層をあらわにすることで白く見えるのです。
しかしこれを繰り返すと、どんどん歯が薄くもろくなってしまいます。
自然の歯の白さではなく、人工的な白さを好む人もいらっしゃいます。その多くはセラミック治療を希望されるのですが、むしばでもない健康的な歯を削りその上にかぶせものをすることになります。
「歯を白くしたい」というだけで、価値のある自分の歯を削るのはよくありません。
セラミック治療もいっしょうものではありませんし。歯の一部をセラミックにしたら、今度は周りの歯の白さの違いが気になるでしょう。セラミックは人工的な白さなので、周りの天然の歯のホワイトニングを頑張っても同じ白さにはなりません。
歯は削ると寿命を縮めることになるので、長期的に考えて削る以外の選択肢をしてホワイトニングを推奨します。
おすすめは定期的に歯科医院でクリーニングやホワイトニングをすることです。
歯科医院でのホワイトングで使う薬剤には、過酸化水素(もしくは過酸化尿素)という薬が配合されています。
この過酸化水素が、歯の表面の汚れや色素を分解して無色化させ、エナメル質の構造を変化させることにより歯を白く見せるのです。
クリーニング洗浄であれば、器具を使い、歯のすみずみまでの歯垢を落とすことができます。
ついでに虫歯が無いかもチェックができるの早期発見につながります。
仕上げに、歯に汚れがつきにくいようにフッ素コーティングまでできれば効果の高い着色予防にになりますよ。
★ 歯を削って大丈夫なの?
2024年8月20日
歯を削ることの3つのリスクがあります。
➀削ったところから虫歯になりやすくなる。
歯を削ることによって、その場所から虫歯になりやすくなるというデメリットがあります。
削った場所は凹凸があり、菌が付着しやすく繁殖しやすい環境にあります。これによって、削った歯が虫歯になり、さらにその周囲に虫歯が広がってしまうという悪循環が生まれてしまうケースも少なくありません。
②痛みや知覚過敏のもとになる
歯を削ると、歯の表面が内部にある神経に近づきます。
そうすると、痛みを感じやすくなり、また冷たいものが「キン」と感じる知覚過敏を起こしやすくなります。
③歯髄まで削ってしまう恐れがある
歯髄とは、神経のことです。歯の神経までむし歯になっているようであれば神経を抜く必要がありますが、そうでなくても痛みがひどい場合は歯の神経を抜かなければならないことがあります。
神経を抜いたら痛みが発生しないという事であれば、むし歯の所を根こそぎ抜いてしまったらいいと考えるでしょう。
しかし、そうするとむし歯が再発した際に痛みが発生せずに進行してしまい、思わぬ他の病気が発生してしまうこともあるので
注意が必要です。
以上が歯を削る事のデメリットです。
今は、初期段階のむし歯であれば、その段階では削らずに定期的なメンテナンスで悪化を防ぐのも方法のひとつとされています。
しかし、むし歯が進行している場合は、削ることをためらうとむし歯がさらに悪化するので致し方なく削る場合もあります。
その見極めは歯科医と相談しつつ、納得のいく選択をしましょう。
★ 歯の神経って抜いたらどうなるの?
2024年8月9日
歯の内部に存在する神経は、歯に栄養を届けている大切なものです。近くも司っているので、むし歯になり細菌が神経まで到達すると、痛みを感じます。そこまでむし歯が進行すると、神経を抜く治療を行いますが、痛みやしみたりすることがなくなると同時に、栄養が届かなくなります。
そのtきは痛みを感じないのでいいかもしれませんが、長期的に考えると、歯がもろくなり割れやすくなります。
とくに奥歯の場合は、咀嚼するときに神経の内歯に力がかかりバキッと縦に割れやすくなります。今の医学では、歯が縦に割れてしまった場合、接着剤による治療もありますが、強度はあまり強くない為「抜歯適応歯」と考えられ抜いてしまうことが多いです。そうなると今度はインプラントなどに治療の必要性がでてきます。
また、歯の神経を取ってしまうと、歯の色が変わり、黒ずんでしまいます。
神経には血管が通っているので、取ることで血液が循環しなくなり歯のコラーゲンが変色してしまいます。
これを改善するには、白い被せ物をしたり別途治療の必要があります。
一昔前は、痛みを感じたらすぐ「神経を取りましょう」という歯科医院が多かったように思えます。
しかし、研究が進み神経を取ると、結果さまざまな変化が起きることが分かってきました。
現代に医学ではなるべく神経を取らずに、なるべく歯を削らずに、ご自身の歯をいかに残すかを考える治療法が主流となってきてます。
★ 歯石ってなに?どうしてつくの?
2024年8月6日
歯石と歯垢は名前が似ていますが、状態と対処の方法が異なりますので、別々でとらえる必要があります。
歯垢は、別名「プラーク」とも呼ばれ、口内の常在菌が歯に付着し塊になった状態をさします。
一般的には口内には「むし歯菌」も「歯周病菌」も「口腔内常在菌」も含め300~700種類の細菌が生息しているといわれます。細菌の数は、歯を良く磨く人は1000~2000億個、あまり歯を磨かない人は4000~6000億個といわれ、歯を磨かない人では1兆個ともいわれています。
眼には見えないものですが、私たちの口の中にはそのぐらいの数の細菌が常に存在しているのです。
歯石は、細菌の塊である歯垢が石灰化したものです。
最近は、口内で増殖する働きがあり、うがい程度では除去できません。
唾液成分の中には、歯石沈着を促進する成分があり、この成分が多い人は歯石が付きやすいと考えられています。
個人差はありますが2~3日で唾液の中の成分と結合して石灰化をしはじめ、やがて歯石へと変化していきます。
歯石は、放置するとどんどん硬くなり増え続けます。
歯石の表面はでこぼこしているため、歯石がつきやすき、細菌の温床になります。
そればかりでなく歯石を刺激して、歯周病の原因となったり、歯周病を悪化させたりします。
ご自身のお口の状態に合わせて3ヶ月に1度、定期検診を兼ねて歯石除去してもらうと歯周病リスクの軽減につながります。
歯石の付着状態により、歯石除去の回数は異なりますが、歯石を取り除いた後は、歯の表面がすべすべになり、しばらくは歯石もつきにくくなります。
★ 他の病気とも影響を及ぼしあう歯周病
2024年7月30日
歯周病は、悪化すると歯だけの病気にとどまらなくなります。
細菌の出す毒素が、血管や器官を通じて全身に巡り、病気の原因になるのです。もし、併せて持病があるようなら、症状の悪化の原因になります。
糖尿病の人は、歯周病の進行が速いのですが、歯周病を治療することにより糖尿病の症状の改善につながることは研究結果として証明されています。歯周病を治すことで、糖尿病が治るというわけではありませんが、相互に関係しているのd江糖尿病の方はとくに歯周病の治療は怠らないようにしてくださいね。
糖尿病以外にも肺炎や早産その他、全身の疾患に影響を及ぼすこともあります。
また、「血が出るから」といって歯磨きをやめないことも重要になります。
歯ブラシをしていて出血すると、驚きますし誰だっていやですよね。そこで「血が出るから」と、歯磨きをやめてしまう人が多く見受けられます。これは逆効果で、歯垢がどんどんたまっていき、歯周病悪化の原因となります。
歯垢がたまりやすくなると、歯と歯茎の間の溝は深く大きくなっていきます。
すると歯垢がたまりやすくなり、歯周病になる可能性がより高くなります。
大切なのは、毎日の歯磨きです。
多少の出血はすぐ止まりますので優しく歯磨きを続けて歯周病が悪化することを食い止めましょう。
★ 歯を磨いたら血が出るのはなぜ?
2024年7月23日
歯磨きで除去できなていない歯垢と歯茎が炎症を起こし、出血します。
この状態を「歯周病」と呼びます。
歯周病は、自覚症状がないまま全身の疾患に悪影響を及ぼしかねないので、早めに処置をしましょう。
歯垢を歯磨きでしっかりと除去できていないと、歯と歯茎の間に付着し続けてしまい、溝にたまります。
歯垢は細菌の塊なので、ほおっておくと細菌が毒素を出して歯ぐきを刺激し、炎症を起こし、出血します。
これが「歯周病」です。
進行すると歯ブラシや、食事をする時に食べ物が当たる程度の少しの衝撃が加わるだけでも出血するようになります。
歯周病は自覚症状がないまま静かに進行していく病気です。
別名「沈黙の病気」とも呼ばれています。
歯周病には、症状が悪化するごとに段階があります。
初期段階を「歯肉炎」と呼び、歯ぐきに炎症が起こるのみで、痛みなどの自覚症状は有りません。
歯肉炎が進行すると「軽度歯周炎」になり、歯ぐきの境目から出血がみられます。
歯磨きをする時に出血する人は、この状態に当てはまります。
さらに症状が進行した「中度歯周炎」になると痛みを伴うため、歯磨きが出来なくなります。
こうなると、口内細菌を除去できなくなるため症状はさらに悪化していきます。さらに進行した「重度歯周炎」になると、炎症が歯茎を形成している内部の骨まで到達して、骨を溶かしはじめます。
やがて、歯がぐらつくようになり、最悪の場合、歯が抜けてしまうこともあります。
また、歯ぐきからの出血に加え膿がでます。
この状態は、口臭もひどくなるのが特徴です。歯茎の炎症が進行すると歯肉が退縮(歯ぐきが下がっていくこと)していき、
下に下がることで歯が長くなったように見えるので見た目も変化します。
★ 歯が欠けたらどうしたらいいの?
2024年7月22日
欠けている部分の大きさによって治療法が異なります。
保険適用内で行えるものもありますので、ぜひ一度相談してみてください。
歯の一部が欠けたら、基本的にプラスチック製のレジンと呼ばれる白い詰め物を詰める、またはかぶせることで治せます。
これは保険適用内で行うことができます。歯の欠け具合の判断は、それぞれの歯科医の先生により異なる場合があります。
前歯が小さく欠けている場合は、その部分を覆うようにプラスチックの白い詰め物であるレジンを充填して修復します。
強度は、セラミックや金属と比較すると劣りますが、欠けた部分だけ詰めて修復するので、余計に歯を削る必要はありません。
前歯で中くらいに欠けている場合は、歯の全体にかぶせる必要があります。少し前までは保険診療であれば、金属のプレームの上にプラスチックを盛る被せ物治療(補綴治療)が主流でした。
しかし、今では保険診療内でもCAD/CAM冠(治療箇所を3Dカメラで撮影し、被せ物の設計や加工をコンピューター主導で行い作成するもの)を使用したメタルフリーな治療が可能です。
自由診療では、オールセラミック冠(内側・外側ともに白いセラミックでできたもの)が一般的です。
奥歯が欠けた場合の保険診療では、詰め物や被せ物は銀歯かプラスチックになります。
自由診療(自費診療)に関しては、セラミッククラウンまたはセラミックインレーと呼ばれる白い詰め物(セラミック治療)になります。
自由診療は保険内治療に比べると治療費用が高くはなりますが、安全性と審美性は非常に高くなります。
周りの人から見ても作りものだとはほぼ気づかれませんので、審美治療として銀歯から高品位セラミックに付け替える人も多くいらっしゃいます。
神経が生きている歯で大きく欠けた場合は、神経を残すことさえできれば、全体に冠をかぶせる治療ができます。
欠けたり穴が開いていたりして神経が露出していた場合は、神経を取って根っこの治療をする必要があります(根管治療)
その後、神経を取った歯はもろくなり破折のリスクがあるので、土台を入れた後、強度を出すために全体に被せものをするようにします。大きく欠けた場合のなかでも、歯が骨縁下組織まで広がるほどまで欠けた場合は、歯の保存が難しく、抜歯となります。抜歯した場合、かみ合わせを安定させ、他の歯を長持ちさせるために、入れ歯もしくはインプラント治療などの治療法が必要となります。
また両隣に歯がある場合は、ブリッジで治療することもできます。
大きく破折した
場合には、治療技術のある歯科医院で診てもらうことをお勧めします。
自転車事故やスポーツ中に歯を強打した場合、歯が抜け落ちたり(脱臼)、グラグラしてしまったり(亜脱臼)することがあります。脱臼したまま放置するのはよくありませんので、歯を保存液、生理食塩水、牛乳などにつけて、早急にかかりつけの歯医者さんで治療を受けてください。脱臼した歯と隣の健全な歯を再植(一度あえて歯を抜いた後に挿入し直すこと)して、歯と歯の間と裏側を治療用の接着剤で固定する必要があります。
この応急処置を迅速にすることにより歯を残せる可能性が高くなります。
この場合には、腫れたり痛みが出たりするので、鎮痛剤が必要な場合があります。
だだ、一度抜け落ちてしまった歯は神経が壊死している可能性が高いので、歯の中の神経の管をきれいにする根管治療を行う必要があります。