★ 細菌は酸が好き?嫌い?
2023年09月9日
多くの細菌は酸性の環境では成長や生存が難しくなります。う蝕を進行させるS.mutansやLactbacilusでさえ、酸性環境下では成長が抑制されます。中には、Veilonellaのように乳酸が代謝する特殊な細菌もいますが、たいていの口腔内細菌は酸性の環境が苦手なのです。そのため、酸蝕所の患者さんの口腔内では、酸が流れる部位は細菌が減ってPCRが低値となります。
また、歯磨きを全くしていない人が砂糖を食べたとき、バイオフィルム中のpHの最低値は3.8付近で止まります。それ以下だと、細菌が活動できないためです。