★ 治療方針
2023年03月24日
検査が終了したらその結果をもとに治療方針を決めていきます。
治療の方法は主に歯周病の重症度によって決まります。検査でその詳細が判明しているので、それをもとに治療計画を立てることになります。歯周ポケットが3ミリ以下の歯周炎や軽度歯周炎の場合は歯周基本治療で終わることが一般的です。歯周病の広がり具合にもよりますが、積極的な治療(動的治療)のための通院は数回で済みます。中等度以上の歯周炎では歯周外科治療が必要になるケースがありますし、歯周組織再生療法が適応になる場合もあります。なお、市歯周組織再生療法を受けた場合、骨が再生するまでには半年~9カ月ほどかかります。
このほか、かみ合わせの悪い部分を治したり、むし歯を治したりと、歯周病を悪化させている要因がある場合はもう少し治療期間は長めになるでしょう。覚えて頂きたいのは、積極的な治療が一段落しても、歯周病の治療そのものが終わったわけではない、ということです。
歯周組織が改善しても、メインテナンス(SPT<歯周サポート治療>)が必要で、定期的に受信して、検査やクリーニングなどを受けることがとても大切です。
ただし、どこまでどのような治療をするかは患者さんの意見もふまえて決めていくものですので、患者さんの同意を得なければ治療はスタートできません。なぜその治療が必要なのかを歯科医師によく聞いたうえで、納得して治療を受けるようにしましょう。なお、治療が始まってから検査では検出しきれなかった新たな病状が判明することもあります。その場合、治療計画が変更になる事もあり、歯科医師があらためて説明をおこなうことになります。