★ 歯周病の検査 (3)(4)
2023年03月17日
(3)歯周ポケットの検査(プロービング)
歯周ポケットの深さと歯周組織の炎症の程度をチェックする検査です。
歯周ポケット(歯と歯肉のすき間)にプローブを挿入し、歯肉の縁からプローブ先端までの距離を測ります。通常、1本につき、4か所または6か所を測定し、1ミリ単位で記録します。3ミリ以下はほぼ正常(歯肉炎はこの範囲にとどまる。なお、健康は歯肉溝の深さは1~2ミリです)
それ以上のポケットは深くなればなるほど、歯周病が進んでいる可能性を示しています。歯周ポケットが深いということは歯周病菌が歯肉の内側に入り、組織を破壊している証拠だからです。
また、プロービング時に出血があるかどうかも大事なチェックポイントです。出血はポケット底部に炎症がある証拠で、すでに歯周炎へと進行中である可能性が高いためです。このため、歯周基本治療の後、再度、この検査を行い、出血がなくなれば症状が安定していると判断します。
(4)歯の動揺度の検査
ピンセットなどで歯を挟んで、歯がどのくらい動くのか、どの方向に動くのかを確かめます。炎症が急速に進んでいたり、歯の土台となる歯槽骨が破壊され減っていたりすると歯を支えるものがなくなり、揺れが大きくなります。
このほか、かみ合わせの問題がないか、ブラキシズム(歯ぎしりなど)がないかなど、歯の動揺度や歯周病の部位と関連しそうな異常がないかどうかを確認します。