★ 歯周病の検査(1)(2)
2023年03月15日
(1)問診
患者さんに受診の理由を確認し、気になる症状や異常について聞きます。問題の起こっている部位やその状況がいつ頃から起きているかなどを聞くことも大事です。
例えば、骨粗鬆症の患者さんの場合、服薬している薬によっては、抜歯や歯周外科治療ができません。場合によっては、主治医に連絡をとり、薬の種類を確認することもあります。
また、家族に歯周病の人がいるかどうかや、喫煙の習慣があるかどうか、喫煙している場合、1日あたりの本数。ストレスの状況なども聞き取ります。歯周病を悪化させるリスクがある場合、できるだけ軽減するようにアドバイスをします。喫煙者には、歯周病治療の効果が十分に得られない為、禁煙することをすすめます。
(2)プラークの付着を確認
口の中の細菌の状態を検査します。患者さんにわかるようにプラークがあるところを染め出す「プラーク染色液」を使ったり、歯周プロープ(目盛りが付いた先端が丸い針)などの先端で歯面をこすり、口の中全体のうち、どのくらいの割合でプラークの付着があるかを確認します。
プラークが多いということは、歯肉の奥にも多くのプラークが潜んでおり、歯周病が進んでいる可能性が高くなります。このほか科学的に歯周病菌を調べる方法として、自費診療になります歯周病ポケット内のプラークや唾液を特殊な方法で採取し、歯周病菌のタイプや数を特定する検査(歯周病原細菌検査)もあります。
短期間で急速に進むタイプの歯周病が疑われる場合、この検査が役に立ちます。